出版社内容情報
情報産業、産業の情報化という概念の整理から始め、前半は情報産業におけるタテからヨコへの構造転換に伴うネットワーク分業と、ヨコ型社会に求められているネットワーク構築を解説。それに関連してネットワーク外部性を活用する「この指とまれ」型開発モデルを提案している。後半は情報産業時代の研究開発のあり方について考察し、時代の方向性は、自前主義から連携・協力へ、中央研究所から産学連携へと流れていることを明らかにしている。最後に工業社会から情報社会への転換を、産業構造の転換との関連において考えている。
1.情報産業論の系譜
2.タテからヨコへ(1)-自立分散した小集団が水平に結びつく
3.タテからヨコへ(2)ー設計と製造の分業
4.タテからヨコへ(3)ー生産システムと自動車産業の場合
5.タテからヨコへ(4)ーメディア産業の構造転換
6.ネットワーク外部性と「この指とまれ」モデル
7.情報産業の時代の研究開発(1)-営利企業にとって研究開発とは何か
8.情報産業の時代の研究開発(2)ー中央研究所の時代の終焉
9.情報産業の時代の研究開発(3) -大学の役割の変化
10.1970年代の転換(1)-工業の時代から情報産業の時代へ
11.1970年代の転換(2)ー階層格差の拡大
12.1970年代の転換(3)ー女性の時代とポストモダニズム
13.高齢化と人口減少
14.メディア・ルネッサンスーネットワークの社会のワークスタイル
15.大異を認め合いながら小同で協力しようーネットワーク社会の協力スタイル