出版社内容情報
最新の地球科学の研究現場では、従来の「揺るがぬ大地」という固体的な地球観から「流れる地球」として地球像が捉え直されている。本書はダイナミックに変動する地球の流体的な性質に着目し、大気の脈動や雲の流れ、河川の動き、断層と地震、火山活動などを例に新しい地球観を多面的に紹介。地球を他の惑星と区別する大きな特徴が「流れること」にあり、大気から陸面、海洋、地球内部の構造まで地球は絶えず流動していることが理解できる。
1.有為転変の地球観ー流体的地球
2.大気の脈動ー大気大循環
3.大気の息づかいー対流圏と成層圏
4.海は流れるー海洋大循環
5.海は語るー古海洋学
6.大地を刻むー河川の働き
7.碧い湖と見えない河川ー湖沼と地下水
8.流れる氷ー氷河と氷床
9.凍てついて大地ー永久凍土
10.地球の鼓動ー地球内部ダイナミックス
11.噴き上がる地球の息吹ー火山活動
12.裂ける大地・揺れる大地ー断層と地震
13.極北の旅人ー先史モンゴロイドの移住・拡散
14.誰が地球を熱くしたのかー地球温暖化
15.新しい地球観ー流体的地球