目次
イントロダクション:中世ヨーロッパ史を学ぶ視点
中世初期の修道院と社会
中世初期の教会と社会
中世初期・盛期の農業と農村社会
中世盛期の城と封建社会
中世盛期の修道会と社会
中世盛期の都市とヨーロッパ世界の拡大
中世盛期の教会と社会
中世盛期の国家権力の形成と身分制
中世の物質文明
中世盛期・後期の宗教運動
中世後期の社会変動
中世後期の国家・教会・都市
中世後期の文化
まとめ:中世ヨーロッパ史の未来へ
著者等紹介
河原温[カワハラアツシ]
1957年東京都に生まれる。1979年東京大学文学部西洋史学科卒業。1986年東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。現在、放送大学教養学部教授、首都大学東京(現東京都立大学)名誉教授、(博士・文学)。専攻は西洋中世史、都市史
堀越宏一[ホリコシコウイチ]
1957年東京都に生まれる。1982年東京大学文学部西洋史学科卒業。1992年東京大学大学院人文科学研究科西洋史学専攻博士課程・単位習得修了済退学。1986~92年フランス政府給費留学生としてナンシー第2大学博士課程在学。1992年博士(歴史学)(ナンシー第2大学)。1993~2012年川村学園女子大学文学部史学科助教授、東洋大学文学部史学科助教授、教授などを歴任。現在、早稲田大学教育・総合科学学術院社会科地理歴史専修・教授。専攻は中世ヨーロッパ史、中世ヨーロッパ考古学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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夜間飛行
181
とにかく教会の関与が大きい。ベネディクトゥスの戒律はカール大帝の教会国家と学問振興に結びつく。農業革命により生産と人口が増え、城や教会の周りに人が集まった。領主直営地は分与され年貢制となり、戦士階級が生まれ、人身支配から経済支配へと進む。都市は13世紀から自治化し教会による文化機能が拡充、また手工業が農村に入った分、余剰人口が都市に流れ、毛織物は海外へと商業圏を広げた。教皇権が拡大し十字軍、托鉢修道会の組織化、異端審問…やがて飢饉、黒死病、戦争の世紀が始まる。教会は分裂し民衆は死の舞踏による再生を求めた。2023/08/01
中村蓮
1
入門的知識としては既に読んだ他の書籍で得られた部分も多いですが、清貧を掲げた修道会が商業活動の利子を認める、中央アジアから日本とヨーロッパへ伝播した騎馬による戦闘が、両者でその戦闘方法が異なるなど興味深い視点が最終章で提示されて、より詳しく調べていくモチベーションを高める橋渡しによいと思います。2023/09/29
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