出版社内容情報
先進諸国と比較して生活水準が低い途上国では,農業開発や工業化により高度成長を達成,先進諸国へ追いつくことを最優先課題に位置づけている国が多い。ところが債務危機や通貨危機,あるいはグローバリゼーションや国際テロと内外に問題が山積し,なかなか順調な発展を遂げることができない。本書は,途上国が直面する主要な問題を取り上げ,現状を分析するとともに,経済発展のための対策を検討している。途上国開発に関わる人には欠かせない1冊。
1.開発経済学の課題
2.耕地の利用形態
3.農村共同体の相互扶助
4.インフォーマルな農村金貸しとインターリンケージ
5.マイクロ・ファイナンス
6.農民の組織化
7.市場形成と工業化
8.工業化が意味するもの
9.一極集中と環境問題
10.農業と工業の相互連関
11.世界経済の変容
12.効率性重視の構造調整
13.通貨危機
14.政府の役割(1)-大きな政府から小さな政府へ
15.政府の役割(2)-制度とインセンティブ供与