出版社内容情報
現代の日本の学校には、いじめや不登校、教師のバーンアウト、学習意欲の低下など、実にさまざまな問題が存在している。本書はこれらの問題に対してただちに答えを出すのではなく、それぞれの問題をどのようにとらえていくかという視点に立ち戻り、社会学の観点から検討を加えている。後半では学校におけるマイノリティ問題、ジェンダーをめぐる問題についても言及。
1.学校臨床社会学とは何か
2.学校臨床社会学の視点・対象・方法
3.いじめ
4.不登校
5.少年非行
6.子どもの居場所
7.学校の秩序のゆらぎ
8.教師生徒関係の現在
9.教師のバーンアウトと多忙
10.教師集団ー教師の協働を考える
11.カリキュラムと学力ー学力低下論からカリキュラムづくりへ
12.選択と進路選択
13.マイノリティー問題ーニューカマーの子どもたちと学校教育
14.学校のなかのジェンダー問題
15.学校臨床社会学の課題と展望