出版社内容情報
家族臨床心理学は,家族療法と家族心理学の融合によって生まれた新しい学問で,狭義の臨床心理学の枠に留まらない多面的な問題を抱えている。本書では近接する分野である学校教育,医療看護,介護福祉,生涯発達,ジェンダー論などの専門領域の壁を超え,現代家族を総合的視野から理解,支援するための知的基盤を論じている。15章構成で「非行問題と家族の関わり」「家庭療法の技法と実践」などの章のほか,事例として不登校問題の解決,家庭内暴力の解決を考察。
1.家族臨床心理学への招待-人間的システムとしての家族
2.生涯発達から見た家族危機
3.精神保健と家族の役割
4.児童福祉における家族の心理的役割
5.看護・介護と家族コミュニケーション
6.学校と家族の連携-システム論の視点から
7.非行問題と家族の関わり
8.家族に優しい職場の創造
9.家族心理臨床の基礎
10.家族療法の歴史と理論
11.家族療法の技法と実践
12.家族療法の事例に学ぶⅠ-不登校問題の解決
13.家族療法の事例に学ぶⅡ-家庭内暴力と非行問題の解決
14.夫婦療法の理論と実際
15.家族の未来と可能性