出版社内容情報
現実の世界には多くの要素からなる複雑なシステムが多数存在している。しかもそれらの要素は強く相互作用し,非線形システムを構築している。本書はシステムの本質的複雑性から始め,それが自発的形態形成にどのようにつながり,さらに自然界においてどのように発現しているかを考察した書である。また,非線形相互作用が本質的役割を果たしている様子とメカニズムについても言及,原因と結果の関係が単純なデカルト的論理を超えている自然現象や社会現象を扱う際に必要な基礎理論を学んでいく。
1.複雑システムの諸様相
2.複雑系としての生命科学(Ⅰ)ー構成的にとらえる生命の倫理
3.複雑系としての生命科学(Ⅱ)ー発生への力学系アプローチ
4.複雑系としての生命科学(Ⅲ)ーダイナミクスのシンボル化
5.計算機による自然の模倣(Ⅰ)
6.計算機による自然の模倣(Ⅱ)
7.脳のこころ(Ⅰ)ー脳の目的と原理
8.脳のこころ(Ⅱ)ー脳の目標設定
9.脳のこころ(Ⅲ)ー生体情報システムとしての脳
10.非平衡開放系とその維持
11.非平衡構造の自発的形成
12.自然界にある複雑システム
13.「構造と機能」(Ⅰ)ー現代的生命機械論
14.「構造と機能」(Ⅱ)ー蛋白質特異構造の起源
15.生命=自己複製系ー偶然か必然か
-
- 和書
- 金融政策入門 岩波新書
-
- 和書
- 月曜閑談 冨山房百科文庫