出版社内容情報
高齢化社会を迎えた今日,人生の終盤期にあたる80~90歳代をどのように生きるかは,人類にとって最も新しい研究テーマとなったが,老人問題の多くは,介護システムや医療福祉など,高齢者以外の世代にとっての問題に集中している。本書では,高齢者が厳しい状況を如何に生きているかを考察し,彼らの思索や悩み,不安,孤独,妄想を理解するとともにうつ病や神経症,痴呆症などの病の背景を考察,高齢期における諸課題を多角的に検討している。
1.老いと人類-高齢社会の課題
2.老いとパーソナリティの発達
3.喪失体験
4.孤独
5.老いの死・老年期における適応
6.老年期の認知・記憶・知能
7.老年心理学の課題
8.妄想(1)
9.妄想(2)
10.抑うつとうつ病(1)
11.抑うつとうつ病(2)
12.神経症・人格障害
13.痴呆(1)
14.痴呆(2)
15.老いを生きる