感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
団長
35
往復書簡の形で編集者2人がそれぞれ文豪の犬愛、猫愛について語る内容。夏目漱石が犬派だった!とか三島由紀夫が猫メロメロの方だったとか意外な素顔が見えます。面白かった!2025/09/15
まさ☆( ^ω^ )♬
7
面白かった!内田百閒のパートで紹介される「ノラや」は確かに涙無くして読めない名作。二葉亭四迷の動物に対するスタンスは素晴らしい。見習いたいのである。文豪達もそうだが、本作の著者お二人の犬・猫への愛情も素敵です。参考文献もしっかり掲載されていて役に立つ。読みたい本がまた増えてしまうが・・。2025/10/11
ちゃま坊
6
戦前の日本のペット事情だが今とはかなり違う。犬も猫も放し飼いが当たり前。不妊去勢手術などやる人もいないから、増えて困ればどこかに捨てに行く。犬猫病院もほとんどないし、あっても医者にかけるなどよほどの変わり者。エサも衛生状態も悪いから数年しか生きられない。今の動物愛護の思想は戦後進駐軍占領時代に始まる。とすると文豪の動物好きはあの時代の一般人とかなりかけ離れている。2025/10/25
Hanna
6
日本近代文学における犬と猫に注目した往復書簡。それに付随するアンソロジー。こういうやり取りって、刺激される。2025/08/15
だいふく
4
犬派の宮崎さんと猫派の山本さんが、名だたる文豪12名を往復書簡形式で紹介していくのだけれど、その文豪が犬好きだったか猫好きだったかの切り口から入っていくのが面白い。そしてそれがどう作品に影響しているかということまでわかりやすく解説されていて、文豪を身近に感じ、その作品読んでみたくなる。谷崎潤一郎が志賀直哉にグレイハウンドを贈ったエピソードなど文豪同士の交友関係を知るのも楽しい。 2025/07/23




