出版社内容情報
美しい山暮らしの中で見つけた、小さな暮らしと小さな幸せ
2022年から山小屋で暮らし始めた作家の小川糸さん。物語を紡ぎ、暮らしを整え、土に触れる小さな暮らしを実践しています。山小屋での春夏秋冬の季節の移ろいはとても美しく、どの瞬間もキラキラと輝いています。コロナ禍を経て、暮らしの足元を見直した小川糸さん。山小屋を建てることを決め、一念発起して車の免許を取得。山暮らしに向けて舵を取りました。季節の果物や野菜で保存食をつくり、自分の手で暮らしをつくる小川さんは、新たな場所で輝いています。小川糸さんの味わいある暮らしのエッセイや家時間の工夫、季節の食材を使ったレシピもご紹介します。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しいたけ
66
小川糸さんの山小屋での暮らし。季節の手仕事だとか家の中からのバードウォッチングだとか、諸々憧れ!と思ったが胸に引っかかる既視感が。そうだ、北海道に居た四半世紀はまさにこれだった。部屋から見守るキタキツネ親子の生活。薪やコークスのストーブ。五右衛門風呂。親が死んだのか一人で家に上がりこんできたエゾリスの子ども。冬になると廊下に何本も出現する氷柱。自分のことだと全くオシャレな思い出ではなくて、実際全くもってオシャレとは程遠かった。午前中3時間だけ作家仕事をするという小川糸さん。私とは違うけれど懐かく読んだ。2025/02/09
ぶんこ
47
薄くて軽い本なので読みやすく、丸々一冊小川糸さんの生活紹介で楽しめました。まだ気力体力があるうちは山小屋での生活も楽しめるでしょうが、読んでいるとゴミはどうしてる?毎日の食材、生活雑貨の買い出しは?といらぬ心配をしていました。これを良しとして楽しまれているのは立派。小川糸さんの作品は好きだったのですが「喋喋喃喃」を読んでからは敬遠。こういった環境、生活を選ばれた心境はいかばかりか?ゆりねちゃんがいて、お気に入りに囲まれての生活を楽しまれているのが伝わってきました。2025/04/16
あっか
45
うわああ…ため息が出ちゃうくらい素敵な、信州での小川糸さんの暮らし風景。朝日の入る大きな窓際で緑を眺めながらいただくほうじ茶…なんて素敵!!!また、こんな暮らしからツバキ文具店シリーズやライオンのおやつが生み出されたのか…と思ったら、それもまた悶絶級!お気に入りに囲まれる、持っているモノ全てに理由を言える、そこを目指したい。今年の梅しごとは、梅シロップだけじゃなく梅干しも仕込もう!2024/06/01
アイシャ
37
美しい本です。小川糸さんの新天地での生活を垣間見れる癒しの本。緑の多い環境で、一人と一匹の生活をはじめられた糸さん。気持ちのいい環境とはいえ、便利とは言えない場所での生活には最初は様々な戸惑いもあったでしょう。でもそれを乗り越えて、自然を慈しみ、生活そのものを楽しむ様子が伝わってきます。これからも素敵な生活を貫いてほしいです。2024/08/06
本詠み人
33
学生さんの選書で置かれた本。春夏秋冬、長野の山小屋暮らしがとても素敵で、みているだけで癒された🌿大きな窓から見える森の翠が鮮やかで、お気に入りの美しいものに囲まれた生活…憧れるけど、真の暗闇や虫は無理そうです(笑)2024/03/20