出版社内容情報
北海道の学園ものといえば、獣医学部(昭和)、農業高校(平成)。
令和は“まちおこし部”だ!
人口7万人の町、北海道象々市。北高文芸部はダラダラすごしていた。しかし、ひょんなことから“まちおこし部”へと強制的に改部させられることに。顧問の明智、部長の工藤、部員のアララギたちは部室の平穏を守るために、「アンチ青春」を掲げる。しかし、悪そうな大人の出現、ライバルの登場、寂れゆく町の住人たちが抱えている諸事情によって、3人はとことん青春せざるをえない状況に……。望んでいないのに学園コメディ一直線! 2024年1月pixiv月例賞大賞受賞作品。巻末特典に「おまけ①JKと不発弾」「おまけ②金欠中年」を収録
〈目次〉
第1報 青春さん、立ちはだかる。
第2報 主人公さん、現れる。
第3報 お土産さん、悪だくみする。
第4報 映画館さん、旅先になる。
第5報 ショッピングモールさん、にぎわう。
第6報 市民センターさん、戦場と化す。
第7報 近所の娘さん、私腹をこやす。
第8報 光の住人さん、闇をかき消す。
第9報 昨日の敵さん、今日の友を目指す。
おまけ①JKと不発弾
おまけ②金欠中年
1 ~ 1件/全1件
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本屋のカガヤの本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まる子
21
象々市(ぞぞし)って⁉️と思ったけれど、人口7万人弱、公立校4校ならかの豪雪地帯岩見沢か?そんな象々市に神園社長が1億円を寄付したことにより、そのお金で町おこしを!と発案したのは神園社長(元zoz◯の社長)。部員2名の北高文芸部が町おこし部に決まった(笑)顧問の明智、部長の工藤、部員のアララギはやる気もないけれど町おこしにも興味がない!!この町おこし、何か裏がある…匂う…。さて、北高文芸部、いや町おこし部の青春はどうなる???「アララギ高1編」なら、あと2冊は続きそう。アララギのやる気のなさに笑える🤭2025/06/12
ぷほは
5
利害関係者と未成年、開発者と地元有力者、陰キャと陽キャ。全員クズで全員無実。意外と社会なんてそんなものなのかもしれない。けれども、みんなが(一生懸命とは言わないまでも!)それなりに生きている。まちとは、そのようなザワめきとすれ違いの連鎖を、過剰な散漫さに落とし込んで自らの賦活材としていく。たとえ人口減少で消滅自治体の対象となろうとも、おそらく人間がそうである限り。アジールが余剰と見なされ、部活は代理戦争と化し、遠くの映画館でロードショーが始まる。この終わりゆく日常の中で、まったりすることも革命になりうる。2025/05/11
Squirrel
3
帯を見て購入即決。しばらく積読でしたが、新聞に掲載されていたのを見て、読み始めました。舞台は北海道象々市ということですが、自分の住むお隣の街だなこれはと思いました。なので、札幌への距離感とか積雪のこととかすんなりと理解できるのでした。全体的に楽しく読むことができました。2025/05/11
ポンポコ
1
これは面白い。これが令和の空気感なのかもしれない。2025/05/31
kaoru
1
思ったより楽しめなかった。 期待しすぎたのかもしれない。2025/03/22
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- 旅路 〈上〉 文春文庫