出版社内容情報
海を渡った日本人メジャーリーガーの苦闘と栄光
内容説明
アメリカで奮闘したサムライ9人の告白―。日本人メジャーリーガーの栄光と苦闘。
目次
プロローグ 1964年9月1日―歴史の扉が開いた日
井の中の蛙、大海を知る―五十嵐亮太
変えるべきこと、変えてはいけないこと―福留孝介
メジャーリーガーだけが見ることのできる景色―マック鈴木
幸せな結末―岡島秀樹
軽自動車とスポーツカー―西岡剛
本当にメジャーは「世界最高峰」なのか?―井川慶
「居場所」は、そこに―大家友和
毎日が記念日―井口資仁
海を渡る―村上雅則
エピローグ 2024年5月17日―再びサンフランシスコへ
著者等紹介
長谷川晶一[ハセガワショウイチ]
1970年5月13日生まれ。早稲田大学商学部卒業。出版社勤務を経て、2003年にノンフィクションライターに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kawa
36
8番打者にデビュー1球目アウトローをホームランされてマインド・チェンジ、自分のやり方に固執せずバットに当たらないボールで勝負を挑む岡島秀樹投手。日本人初のメジャーリーグ・プレーヤー村上雅則投手がデビューして60年。本書は岡島、村上選手に加えて、五十嵐、福留、マック鈴木、西岡、井川、大家、井口の各氏のメジャー挑戦の軌跡を追うインタビュー集。無名、有名様々な選手のなかでの成功・失敗談が興味深い。白人審判に抗議する村上投手に、戦争中ご苦労された日系人の皆さんが泣きながら握手を求めてきたエピソードには感激。2025/04/18
氷菓子
8
日本人最初のメジャーリーガー村上雅則さん初め、色々なパターンでメジャーに挑戦した野球選手へのインタビュー集。やはり一番興味深かったのは村上雅則さんの話。米国人相手に堂々とした態度で挑む姿が、戦時中には強制収容所に入れられ、差別も受けていた日系米国人に感動を与えたというのが印象的。戦後20年という、まだ戦争の記憶がさほど古くない頃に体1つでメジャーリーグで戦った偉業はもっと世に知られ、語り継がれるべきだと思う。2025/03/23
hideto
7
今やプロ野球を経て、メジャーリーガーになるのが当たり前の時代。そんな元メジャーリーガー9人への取材を元にした長谷川晶一さんのノンフィクションです。中でも一番興味深かったのが、日本人メジャーリーガー第1号となったマッシー村上こと村上雅則さんの章。60年も前にとんとん拍子でメジャーリーガーになったにも関わらず、わずか2年で半ば強制的に日本球界に戻されたのがどれだけ無念だったことか。もしずっとメジャーにいられたなら、野茂さんを待たずして、もっと早くに次の日本人メジャーリーガーが誕生していたのでは?と思いました。2024/10/27
ちび太
6
人選が素晴らしい。メジャーリーグで必ずしも大成功したとは言い難い体験談が多いが、異国の地で戦うことがどれだけ困難であるか感じることが出来る。同時に彼らの挑戦には人間的な魅力が詰まっており、自分もまだまだ挑戦しなければと思わされる。日本人選手の内野手では,成功したと思っていた井口選手の葛藤は意外だった。2024/10/28
ライアン
5
アメリカに渡った元プロ野球選手にインタビューしたもの。メジャーで長年活躍するのは難しく、本書ではメジャーではそんなに活躍できなかった人の方が多かったかな。あとやっぱ中途半端な気持ちで行った人はダメでしたね。岡島のメジャー挑戦を勧めたのはファイターズで1年だけ一緒だった新庄だったとは知らなかった。やっぱ長谷川さんの著作は面白いな2025/02/27
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