出版社内容情報
ことばが世界をつくるのか。世界がことばをつくるのか。
元オリンピアンで著作も多く、「走る哲学者」とも呼ばれる為末大氏。
為末氏が現役時代から興味をもっていたというこの問いを、言語習得研究の第一人者である今井むつみ氏が受け止める。
私たちが意識せず使いこなしている「ことば」とは何だろうか。
「言語能力が高い」、「運動神経がいい」とはどういう状態を指すのだろうか。
スポーツでも言語の習得でも、繰り返しながらやさしいことから難しいことへ、段階をふんだ「学び」が必要になる。しかし、「学び」とは単なる知識の獲得ではなく、新しい知識を生み出す「発見と創造」こそが本質であると今井氏は言う。その究極のかたちを為末氏は、調整力の高さ、すなわち「熟達」と呼ぶ。
私たちはどのように学ぶのか、そこに身体がどのようにかかわってくるのか。
「ことばと身体」を専門にする話題のふたりが、異なる立場から「学び」にアプローチする。
◆目次案
1章 ことばは世界をカテゴライズする
2章 ことばと身体
3章 言語能力が高いとは何か
4章 熟達とは
5章 学びの過程は直線ではない
内容説明
元トップアスリートと気鋭の言語心理学者。ことばと身体を専門にする2人が、「学び」とは何かを探る最高の知的探求書!
目次
1章 ことばは世界をカテゴライズする(考 ことばは究極の編集行為;問 ことばが世界をつくるのか、世界がことばをつくるのか?;解 子どもが、動詞学習が苦手な理由)
2章 ことばと身体(考 選手の調子を上げる音とリズム;問 ことばと身体とは?;解 胎児はリズムからことばを学ぶ)
3章 言語能力が高いとは何か(考 「確からしい」ことば;問 言語能力が高いとはどういうことか;解 ことばとは)
4章 熟達とは(考 運動神経の正体;問 熟達するというのは、調整力が高いということではないか;解 アウトプットに合わせた微調整)
5章 学びの過程は直線ではない(考 熟達の過程で行き詰まる時;問 伸び悩んだり、つまずいたりした時、どのようにして抜け出すか?;解 学びはリニアではない)
著者等紹介
為末大[タメスエダイ]
1978年広島県生まれ。スプリント種目の世界大会で日本人として初のメダル獲得者。オリンピックには3大会連続出場。男子400メートルハードルの日本記録保持者(2023年8月現在)。現在は執筆活動、身体にかかわるプロジェクトを行う。Deportare Partners代表
今井むつみ[イマイムツミ]
1987年慶應義塾大学大学院社会学研究科に在学中、奨学金を得て渡米。1994年ノースウェスタン大学心理学部博士課程を修了、博士号(Ph.D)を得る。専門は、認知・言語発達心理学、言語心理学。2007年より慶應義塾大学環境情報学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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