出版社内容情報
タイで出家した直木賞作家が若き日に描いた衝撃のノンフィクション!
旧日本軍がフィリピンに埋めた大量の財宝は掘り出されていた!
最後の司令官・山下奉文(やました・ともゆき)大将の名を冠する、地下に隠匿された膨大な金塊やゴールデン・ブッダ像の謎……黄金伝説に命がけで挑んだトレジャー・ハンターたちの闘い。そこでは旧日本軍人、フィリピン国民、マルコス大統領とその一族、米国退役軍人……さまざまな人々の欲望と思惑が蠢いていた。
この書を通して、あの戦争はいったい何だったのか、旧日本軍は末期に何をやらかし、いかなる影響を後世にのこしたのか、という未だ解決しきれていない問題を考える縁(よすが)になることを願う。戦争なるものがいかに戦後においても罪深い後遺症を引き起こすものであるかの証は、ここにもあることは確かだ。そのことを理解することが、いかに心底から戦争を憎めるか、反戦の徒となれるかに関わってくるのだろう。……「復刻版のためのあとがき」より
内容説明
旧日本軍がフィリピンに埋めた大量の財宝は掘り出されていた!最後の司令官・山下奉文大将の名を冠する、地下に隠匿された膨大な金塊やゴールデン・ブッダ像の謎…黄金伝説に命がけで挑んだトレジャー・ハンターたちの闘い。そこでは旧日本軍人、フィリピン国民、マルコス大統領とその一族、米国退役軍人…さまざまな人々の欲望と思惑が蠢いていた。タイで出家した直木賞作家が若き日に描いた衝撃のノンフィクション!
目次
序章(マルコスに呼ばれた男 ほか)
第1章(ある老盲人の証言 ほか)
第2章(あれをみろよ、ロジャー ほか)
第3章(ドン・キホーテの辛苦 ほか)
第4章(事件への序曲2―旧日本軍人の証言 ほか)
第5章(蛇と頭蓋 ほか)
第6章(ゴールデン・ブッダ現れる ほか)
第7章(黄金の仏像―不吉な足音 ほか)
第8章(バハラナの地、黄金の喜劇 ほか)
第9章(戒厳令下のふたり ほか)
第10章(地の果て、インファンタ ほか)
第11章(イギリスのこだわり ほか)
著者等紹介
笹倉明[ササクラアキラ]
作家・テーラワーダ僧。1948年兵庫県生まれ。早稲田大学第一文学部文芸科卒。1980年『海を越えた者たち』(すばる文学賞(第四回)入選)で作家活動へ。1988年『漂流裁判』でサントリーミステリー大賞(第六回)、1989年『遠い国からの殺人者』で第101回直木賞を受賞する。2016年、タイ国チェンマイの古寺にて出家し現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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