元祖アイドル「明日待子」がいた時代―ムーラン・ルージュ新宿座と仲間たち

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元祖アイドル「明日待子」がいた時代―ムーラン・ルージュ新宿座と仲間たち

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  • サイズ 46判/ページ数 324p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784594091118
  • NDC分類 772.1
  • Cコード C0095

出版社内容情報

ご存じですか? 戦前、AKBセンターの元祖と言っても
過言ではない〝アイドル〟がいたことを
「戦争」という時代の波に翻弄され、空襲の下でも、「滅私奉公で兵隊さんや観客の方をお慰めできればいい」とステージに立ち続けた明日待子。彼女の生きざまには、他者を第一に思いやる日本人のDNAが滲み出ている。 

NHKドラマ『アイドル』、8月11日19時30分より総合テレビで放送決定!
主演:古川琴音、共演:山崎育三郎ほか

私たちは、待子さんが何度も口に出した「滅私奉公」という言葉すら死語になった時代を生きている。だが、「滅私奉公」をする相手が観客だと言い切った待子さんに、私はアイドルの宿命と使命、その究極を見た思いがした。アイドルは大衆を動員する最強の装置。それは否定しがたい。「時代がそうでした……」と待子さんはこうも言った。待子さんの口を通すと、それは強い説得力を持って伝わってきた。だが、「常に戦争があった」「青春時代は戦争一色だった」とは、やはり悲しすぎる言葉だと思えてならない。……あとがきより

内容説明

「戦争」という時代の波に翻弄され、空襲の下でも、「滅私奉公で兵隊さんや観客の方をお慰めできればいい」とステージに立ち続けた明日待子。彼女の生きざまには、他者を第一に思いやる日本人のDNAが滲み出ている。

目次

第1章 日本初のアイドル誕生
第2章 待子デビュー
第3章 ムーランの人間模様
第4章 ムーランの事件簿
第5章 時局と慰問
第6章 戦後のムーラン
第7章 札幌で第二の人生を始める

著者等紹介

押田信子[オシダノブコ]
中央大学経済研究所客員研究員。出版社勤務を経て、2008年、上智大学大学院文学研究科修士課程修了、2014年、横浜市立大学大学院都市社会文化研究科博士課程単位取得退学。専門はメディア史、歴史社会学、大衆文化研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

m

5
NHKドラマ「アイドル」が面白かったのでこちらも。戦時中でも明日待子としてムーラン・ルージュの灯りを絶やさず前向きに生きたとし子。支配人佐々木の養子になったからここまで長く活躍できたのでは、という気もする。2022/10/15

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4
先日放送されたドラマ「アイドル」を見て明日待子さんの存在を知り、こんな人が戦前にいたなんて!と興味をそそられ読み始め。東北から東京へ出てきた少女が一躍小劇場でアイドルとなっていく姿は本当にドラマチック。明日待子さんの写真がたくさん掲載されていますが、今見てもキュートで可愛らしい。人気があったのもうなずけます。戦前というと一括りで暗いイメージしかありませんでしたが、こんなかわいいアイドルがいて、ファンも劇場に通う。今と変わらないところもあったんだと知ることができました。2022/10/21

ポラオ

2
●アンジュルムの伊勢鈴蘭ちゃんがリアルにお世話になったお婆ちゃんである明日待子さんに人生を知りたくて読んだ。彼女の人生以外のムーラン・ルージュの話も多く面白くはあるが知りたいのはそれじゃないんだ…と思ってしまったけど、明日待子の戦地慰問の話、結婚して北海道に移住してからの話はとても興味深く、歴史の重みを感じた。平和に舞台を楽しめる時代が何よりも大切ですね。2024/05/04

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