自閉症の画家が世界に羽ばたくまで―亡き母の想いを継いだ苦闘の子育て

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自閉症の画家が世界に羽ばたくまで―亡き母の想いを継いだ苦闘の子育て

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  • サイズ 46判/ページ数 224p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784594088682
  • NDC分類 732.1
  • Cコード C0095

出版社内容情報

重度の自閉症だった息子が、フランスの美術展で受賞し、画家として活躍。
その陰には、40歳でがんで他界した妻の献身的な「療育」があった。
亡き妻の遺志を継いだ父親の子育てが花開いた感動の物語。
NHK「おはよう日本」(5月2日放送)特集で話題に!

フランスの美術展(新エコールドパリ浮世・絵展)で版画作品が優秀賞に輝いたのを機に、 各地で個展を開くたびに入場者数記録を塗り替えている、愛媛県在住の画家・石村嘉成氏。
生後2歳で自閉症と診断され、暴れる、泣きわめく、発語がないなど、手の付けられない 嘉成氏をどうやれば社会に送り出せるか、と苦悩した両親による必死の子育てが始まる。
小学校では普通学級に通わせる代わりに、毎日教室で授業に付き添うなど、すべてを息子の 「療育」に捧げた母親・有希子さんは、嘉成氏が11歳のとき、がん闘病の末に他界――。
遺された夫の和徳氏は、妻の想いを継ぐべくシングルファーザーとして息子の療育に励み、 中学高校と普通学級に通わせ、高校3年間は無遅刻無欠席、父子一緒に自転車で登下校した。
高校3年の絵画の授業で版画にめざめた嘉成氏は、創作意欲を発揮して、大好きな動物や 生きものたちの姿を次々と作品に仕上げていく。母親が遺してくれた動物のビデオや絵本が、 今でも嘉成氏の創作のモチベーションになっているのだ。
一見、順風満帆にもみえる嘉成氏の成長だが、暴れる息子を前に「我が子を暴君にしない。 親が子どもの奴隷にならない」という、壮絶な覚悟の「療育」が今でも続いている。
本書は、40歳で他界した妻・有希子さんが遺した胸を打つ日記も多数掲載。
「この記録を 社会のために役立てて」と妻が言っている気がする、と語る和徳氏。夫婦の25年にわたる 苦闘の記録は、子育てに悩める人々に様々なヒントを与え、希望の書となることだろう。

★目次より

[はじめに] 石村和徳
四六時中息子に向き合った妻の信念が
子育てに悩める人への激励となれば

【1章】
自閉症の宣告
「療育」での意識改革

【2章】
母の献身、付き添い授業
そして死別……

【3章】
父が背負った「療育」
変わった息子

【4章】
父と子でがんばる喜び
人生を変えた版画

【5章】
アートで自立の道
母の想いは永遠に

[おわりに] 石村和徳
「この記録を社会のために役立てて」
と妻が言っている気がしてきたのです 

石村嘉成 アーティスト活動歴&受賞歴

内容説明

暴れる、泣きわめく、発語がない…「療育」が花開いた感動の物語。11歳で死別した母が遺した、胸を打つ子育て日記も。

目次

1章 自閉症の宣告「療育」での意識改革(1歳2ヵ月で輝きから一転真っ暗闇に。合わない視線、出ない言葉、泣きわめき;自閉症という診断のショックから河島先生との出会いで一筋の希望が。「先生の教えについていけば治るんじゃ」 ほか)
2章 母の献身、付き添い授業、そして死別…(3歳になると生きものへの特別な反応を。「とべ動物圏」に行くと泣き暴れず別人のように落ち着いて観察している;「先生、いまだけ泣かせてください」保育園で見せた最初で最後の妻の涙 ほか)
3章 父が背負った「療育」変わった息子(妻の死で放心から再起へ。「ヨシくん、ごめん!」心の中で詫びながら支援学級に;「ゆきちゃんが乗り移ったとしか思えん」妻の魂が入り込んだのか母の死で変わった息子 ほか)
4章 父と子でがんばる喜び人生を変えた版画(息子は1往復だけど父は2往復。3年間無遅刻無欠席で続いたふたりの自転車通学の幸福感;ガンガン頭を打ちつけ血が。高3になってもの自傷行為に怒鳴ってしまう ほか)
5章 アートで自立の道 母の思いは永遠に(寺尾先生との二人三脚で絵を続けることに。そしてフランスの展覧会で優秀賞を受賞!;毎晩必ず生きものを描く絵日記を。10年分、いつなにを描いたかおぼえているスーパー記憶力にだれしも仰天 ほか)

著者等紹介

石村和徳[イシムラカズノリ]
1960年生まれ。2歳で自閉症と確定診断された息子の子育てに夫婦で取り組む。シングルファーザーとなってからは、会社経営の激務と両立させながら、嘉成氏が高校生のときには3年間無遅刻無欠席で一緒に自転車で登下校するなど、苦闘の「療育」を続けた。現在は嘉成氏の個展の企画や、「療育」についての講演会にも取り組んでいる

石村有希子[イシムラユキコ]
1965年生まれ。幼児期に「話せない、暴れる」など自閉症の症状が出始めた息子を、どうやってしっかりと社会に送り出せるか、心を鬼にして「愛にあふれた、突き放し」で接するなど、献身的に「療育」に挑み、多数のレポートを残す。小学校では毎日教室で授業に付き添うなどしていたが、嘉成氏が11歳の2005年に、がんで他界

石村嘉成[イシムラヨシナリ]
1994年生まれ。生後2歳で自閉症による発達障害と確定診断が。両親の愛情と努力、療育センターでの指導などを受け成長し、高校は一般受験で入学。高3の授業で描いた版画が評価され、創作活動を始める。2013年に第2回新エコールドパリ浮世・絵展ドローイング部門にて優秀賞を受賞。以降、各地で個展を開くたびに入場者数記録を塗り替え、メディアでも多数取り上げられている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nao1

11
ここまで才能があったり、世の中に認められたりしなくても、親が命がけでがんばらなくても、自閉症の人が、その根っこの穏やかなやさしさ、繊細さを守りながら生きて行ける世の中になるといいなと思った。本書にあるように自閉症の人には他人との競争という概念がないのです。2024/07/25

ひびキング

9
このご家族の背景ももちろん重要ではあるのですが、先ずは嘉成さんの絵を見ていただきたい。お近くで展覧会があった際には是非生で。版画もアクリル画もホントに素敵です。本書にも出てくるライブドローイングも体験をお勧めします。動物園の個展でお見かけした時にちょっとお疲れのようでしたのが気になりますが、精力的に新作も作成されているようですので次の個展も楽しみにしています。版画買えないのかな?2021/10/16

5
自傷行為は切ないよ…。2024/11/12

tenkawa

5
画家の物語を読むことが最近割と多い。成功できる人はずっと向かい続ける熱がある。本書の場合、作家が自閉症で、動物に対する熱が並々ならぬものだった。画家自身の言葉ではなく、親の目線からの物語でそれがとても胸に刺さる。「みんなに好かれる子に育てなきゃいかんの」甘やかせすぎず立ち向かわせる。どこか別の本で見た、恐怖症には立ち向かっていかないと良くならない、という話に似ていると思った。自閉症だから親の死の意味がわからない、と書いてあったのが重い。あ、軽いのかも。自閉症というものを自分はよくよく知らないと改めて思った2022/09/08

mitchel1218

3
両親の信念をもった療育により、自閉症のお子さんが画家として自立するまでの過程が描かれる。ある意味成功したケースではあるが、自閉症にも症状に幅があるので、石村さんのようになれる子が全員ではないだろうという現実も見える。2022/02/22

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