内容説明
巨大な古墳や平安京の造成、寺社建築、仏像制作に関わり、古都・京都の原型をつくったのはユダヤ系の渡来人、秦氏だった!なぜ日本の規格に合わない都がつくられたのか。渡来人は朝鮮人・中国人という思い込み。太秦はなぜ「ウズマサ」なのか。祇園祭の起源は何か。八坂神社、伏見稲荷大社、上賀茂神社、松尾大社、他、古代史の定説を覆す新説。
目次
第1章 平安京造営について語られていない真実(平安京造営に尽力した秦氏の財力;さまざまな技術をもっていた秦氏 ほか)
第2章 日本「古代史」の通説の誤り(帰化人・渡来人の三分の一はユダヤ人だった;富を携えてやって来たユダヤ人 ほか)
第3章 太秦と秦河勝(太秦について;秦河勝の重要性)
第4章 祇園祭とユダヤ人・秦氏(祇園祭はエルサレムへの巡礼を意味する?;祇園祭はインド経由でイスラエルから日本に来た? ほか)
第5章 秦氏と京都の寺社(八坂神社と祇園祭;伏見稲荷大社 ほか)
著者等紹介
田中英道[タナカヒデミチ]
昭和17(1942)年東京生まれ。東京大学文学部仏文科、美術史学科卒。ストラスブール大学に留学しドクトラ(博士号)取得。文学博士。東北大学名誉教授。日本国史学会の代表を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ケイ
88
なぜユダヤ人だという結論ありきですべてが語られるのか。まず、流浪のユダヤの民ならば、なぜ原始キリスト教? 彼らの消失については「ユダヤ人という意識が自然に消失したり、あるいはユダヤ人であるということを自ら捨てることがあるからだと思われます」…とは、世界のユダヤ人を見ていると本当かと疑う。そして、葵祭等の騎馬については、モンゴルなどの騎馬民族からということで説明はつかないのかな。最初にあるDNAの型の話をもっと発展させたものを読みたい。その方が説得力を持つと思う2021/02/25
軍縮地球市民shinshin
15
内容は「日本神話と同化ユダヤ人」と重複している箇所が多い。あたらは専門書なので、こちらはそれをやさしく書き直した一般書という位置づけなのだろう。むしろこっちの方が史料引用もないのではるかに読みやすい。しかしどうも秦氏がユダヤ人であるとの論拠に乏しいことには変わりなく、その点どうかなぁと思った。秦氏は「弓月国」から来たと『新撰姓氏録』に書いてあるが、そこがユダヤ人王国とは限らない。むしろ北方の遊牧騎馬民族の王朝ではないかと思う。しかし秦氏渡来の際は、通路を開けなかった新羅に対して大和朝廷が兵を送って、3年2021/02/14
乱読家 護る会支持!
4
応神天皇の時代に弓月国(クンユエ国)から渡来したと「日本書紀」に記載されている秦氏。雄略天皇の時代には水田開発、養蚕産業で財を築き、聖徳太子の時代には物部氏との戦いで活躍した秦氏。 秦氏は、一般的には中国もしくは朝鮮の出身だと言われてきましたが、本書では秦氏はユダヤ人であったと「断定」しています。 紀元68年にローマ軍との戦いに敗れ、国家を失ったユダヤ人の一部が日本にやって来たと「断定」しています。 いろいろと根拠らしきものを並べられても、 「可能性がある」とは考えるけど、「断定」出来る根拠は無いですね。2022/10/02
Gaudi
0
若い頃、ユダヤの話にハマったことがありました。666の謎やら、1,000円札のデザインやらの話。 ノストラダムスの大予言やミレニアム不安を超えて今に至ると、もはや笑い話でしかありません。 太秦、倭文。読めますか。2024/03/16