出版社内容情報
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内容説明
1941年、ベオグラード。ジョゼフら4人の留学生の青春は突如一変する。ナチスが侵攻を開始したのだ。辛くもユーゴスラヴィアを脱出した彼らはその経験を買われ、それぞれの祖国の情報機関にスカウトされる。占領下のユーゴには、ミハイロヴィッチが率いる民族派と、共産主義派のふたつの対独抵抗組織があり、反目しあっていた。連合軍が支援するべき組織はどちらかを見極めるという任務を帯び、ジョゼフはユーゴに舞い降りるが、ゲシュタポの魔手はいたる所に伸びていて…
著者等紹介
アクーニャ,グレゴリー・M.[アクーニャ,グレゴリーM.] [Acu〓a,Gregory M.]
南カリフォルニア出身。アメリカ空軍退役後、大手航空会社でB‐777等のパイロットとして勤務するかたわら、創作活動にいそしむ。現在は北カリフォルニア在住
黒木章人[クロキフミヒト]
英米翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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まぶぜたろう
14
留学生活を送っていた四人の男女がそれぞれの戦争を迎える。敵地潜入、諜報戦、そしてささやかなロマンス。その合間にユーゴのレジスタンス史や最前線での通信や暗号事情が描かれる。と書くと、波瀾万丈、盛りだくさん、いかにも面白そうなのだが、これが全くつまらん。なぜなら全てが説明で、描写がなく、演出がないから。スッカスカのあらすじ。ご都合主義的でもある。もしや昔の冒険小説もこんな感じだったのかとも思うが、グレイマンの時代にこれはない。と、嫌々読んでたのだが、クライマックスはちょっといいってのも逆に癪に触る。(◯◯◯)2023/12/23