出版社内容情報
【「第三波」が猛威を振るっても経済を止めるべきではないこれだけの理由】
厚生労働省の統計によると、季節性インフルエンザによる死者数は1年でおよそ3000人。インフルエンザに端を発した誤嚥性肺炎など「間接死」も含めると、毎年1万人もの人が亡くなっている。
一方、新型コロナウイルス感染症による死者は11月18日現在で1933人。これは、毎年正月に餅をノドに詰まらせて死にいたる約1300人よりは多いものの、風呂場の浴槽で誤って「溺死」する約5000人より遥かに少ない数字だ。
11月に入って以降、「第三波」の襲来がさかんに報じられている。18日には新規陽性者が初めて2000人を超えた。だが、少し冷静に考えてみてほしい。季節性インフルエンザの感染者は毎年約1000万人にも上り、これを365日で割ると1日当たり3万人の感染者を出している。つまり、たとえPCR検査の陽性者数が1日当たり5000人を超えたとしても、季節性インフルエンザに比べれば、新型コロナウイルスの脅威は格段に小さいということだ。
もちろん、すでに多数の死者を出している欧米をはじめ、南米ブラジルやインドなどでは、感染拡大が即ち死に直結していることも否定していない。だが、いくつもの「ファクターX」を持つ日本において、インフルエンザに比べても極めて弱毒性であると言われる新型コロナウイルスを、ここまで過剰に怖がるのはナンセンスと言えよう。なぜなら、現在のコロナ・パニックは、専門家とメディアが恐怖を煽りに煽って作り上げた「インフォデミック」に過ぎないからだーー。
内容説明
専門家とメディアが作り上げたインフォデミックによって我われは「1億総強迫神経症」になってしまった―新型コロナが炙り出した「日本人論」。
目次
日本人の民度が高いはずない
アビガン、隔離、マスク―コロナ治療薬として承認されるアビガン
インフォデミックを見破れ!
感染者と陽性者は違う―コロナを懐疑的に見始めた専門家たち
コロナ差別は恐怖から生まれる
“外伝”テレビが恐怖の叩き売り
サイエンスとは何か?―感染症「2類相当」除外を巡る議論
専門家を妄信しない理由
闘論席 コロナは慈愛に満ちたウイルス
“特別インタビュー”京都大学ウイルス・再生医科学研究所准教授・宮沢孝幸氏 大局的に見通せる本当の専門家がいないコロナ禍は「疫病」ではなく「人災」だ!〔ほか〕
著者等紹介
小林よしのり[コバヤシヨシノリ]
1953年、福岡県生まれ。漫画家。大学在学中に『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて、ギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。1992年、『週刊SPA!』(扶桑社)誌上で世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。論争を巻き起こす。webマガジンを週1回配信。公論の場として「ゴー宣道場」も主催する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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