出版社内容情報
日本の歴史という美しい「虹」を見るために。
1冊で読む日本通史の決定版!
大人のための歴史教科書。
個々の歴史的事実についての丹念な研究は尊い。
しかし、それだけでは国史という虹は生じない。
無数の歴史的事実から自分の国の美質を示すのは史観である。
無数の事実を見るための正しい視線の方向と距離が必要なのである。
「われわれはどこから来たのか、われわれは何者か、われわれはどこへ行くのか」
という問いが発せられるとき、その答えのヒントとなるもの、それが自分の国の歴史である。
幸いにして日本には世界に誇れる歴史がある。
この素晴らしい歴史を鑑(かがみ)として、
今一度、誇り高き日本を取り戻さなくてはならない。
それはこの時代に生きる日本国民全員に与えられた使命であると思うのである。
内容説明
個々の歴史的事実についての丹念な研究は尊い。しかし、それだけでは国史という虹は生じない。無数の歴史的事実から自分の国の美質を示すのは史観である。無数の事実を見るための正しい視線の方向と距離が必要なのである。
目次
第1章 古代―日本人のメンタリティはこうしてつくられた(歴史には二つの見方がある;日本の神話が「国をつくった」ではなく「島国をつくった」で始まるのは? ほか)
第2章 中世―「民の暮らし」を意識した武家政権が誕生した(四百年続いた平安時代を突如終わらせた原因とは?;後白河上皇の反乱で台頭した平清盛、出世のために使った神話とは? ほか)
第3章 近世―新時代は信長の比叡山焼き討ちから始まった(戦国時代百年は、日本の宝であった;織田信長の比叡山焼き討ちから、日本の“近代”が始まった ほか)
第4章 近代―日本は西欧のアジア植民地化に立ち向かった(徳川幕府に、実質的終止符を打った「小御所会議」四人の決闘;歴史を変えたかもしれない、幕臣・小栗上野介の主戦論 ほか)
第5章 現代―自分の国の歴史を再び問い直す(戦後、原爆投下によって日本の降伏が早まったというのは嘘である;ポツダム宣言は、無条件降伏ではなく、有条件降伏であった事実 ほか)
著者等紹介
渡部昇一[ワタナベショウイチ]
1930年10月15日、山形県生まれ。上智大学大学院修士課程修了。ドイツ・ミュンスター大学、イギリス・オックスフォード大学留学。Dr.phil.(1958)、Dr.Phil.h.c(1994)。上智大学教授を経て、上智大学名誉教授。その間、フルブライト教授としてアメリカの4州6大学で講義。専門の英語学のみならず幅広い評論活動を展開する。1976年第24回エッセイストクラブ賞受賞。1985年第1回正論大賞受賞。英語学・言語学に関する専門書のほかに『知的生活の方法』(講談社現代新書)などがある。2017年4月17日逝去。享年86(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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