内容説明
マルケッティが根城とする人工島で浮かび上がってきたのは、気候の改変を目論む一派の存在だった。地球環境が激変すれば、あまりにも多くの人間の生活が破壊されることになる。人工島へ送り込まれた刺客を振り切ったオースチンと相棒のザバーラは、首謀者と目されるイエメンの実業家のもとへ急行する。待ち受ける危機の連続を知恵とガッツと軽口で乗り越えながら、ふたりは野望粉砕に突き進む。含み笑いを携えて、カッスラー活劇が最高速度で展開する、“NUMAファイル”シリーズ第10弾。
著者等紹介
カッスラー,クライブ[カッスラー,クライブ] [Cussler,Clive]
テレビ業界から作家に転身、1973年に架空の組織NUMA(国立海中海洋機関)に所属する特殊任務官を主人公とする『海中密輸ルートを探れ』で作家デビュー。同主人公の活躍を描くダーク・ピット・シリーズのほか、幾多のシリーズを送り出し、作品は世界的ベストセラーとなっている。印税をもとに実際にNUMAを設立し、多くの沈没船や行方不明船の発見にも尽力した。2020年死去
土屋晃[ツチヤアキラ]
1959年東京都生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Richard Thornburg
21
感想:★★★★ 下巻に入って別々に行動することになったカートとジョーはそれぞれの行く先で敵対勢力に立ち向かう。 スピード感あふれるストーリー展開と派手なアクションシーンの連続は流石!の一言なのですが、本作では大富豪の天才エンジニアのマルケッティとNUMA研究員の妹のレイラニの行動や言葉がいい味付けになっていると思います。 上巻では地味なイメージのマイクロボット攻撃ですが、ちりつも的な量で勝負されるとコワイですね。 2020/11/11
ゆーぼー
13
いろんなものを蝕むマイクロロボットというテーマは、ロリンズのジェファーソンの密約を想起させた。 インド洋上で、オースチンが、またそれと同時に、エジプトで、ザバーラが同時に死闘を展開するという、かなり派手なアクションは迫力がある。 特にオースチンには、死の危険が何度も襲いかかる。 遺作となったこの作品だが、充分に楽しませて貰った。 カッスラーに哀悼の意を込めて、合掌!!2020/04/25
コブタ
4
終盤のアクアーテラとダムのくだりはハラハラさせれらた。米国政府からはディナーだけとは、命がけの割には・・・ この後も何作かカッスラー翁が読めるのは嬉しい。冥福をお祈りします。2020/08/04
中島直人
4
読了2020/04/29