内容説明
ある激しい雪の夜、一人の男がストックホルム郊外の鉄道線路沿いで保護された。それは、ベストセラー作家レイダルの13年前に行方不明になった息子ミカエルだった。彼は、自分と妹フェリシアを誘拐した人物を「砂男」と呼んだ―。当時、国家警察のヨーナ警部は捜査にあたったが、それがきっかけで彼の人生は一変していた。相棒サムエルとユレックという男を逮捕。判決後、男は不吉な言葉を吐き、閉鎖病棟に収容される。そこへ妹の監禁場所を知るため、公安警察のサーガが潜入捜査を開始する!
著者等紹介
瑞木さやこ[ミズキサヤコ]
大阪外国語大学デンマーク・スウェーデン語学科卒。ウプサラ大学スウェーデン語課程修了。フリーランスでスウェーデン語・デンマーク語の翻訳を手がける
鍋倉僚介[ナベクラリョウスケ]
横浜市立大学国際文化学部卒。早稲田大学大学院文学研究科日本語日本文化専攻修士課程修了。英語翻訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケイ
117
スリリングさを増すために、女性をわざと酷い目にあわせてるのかしら。北欧は女性の社会的地位が比較的高いのだと思うが、ミステリを読むと、女性はとても酷い目にあうのは北欧のものが多い。気が乗らないが、犯人は気になるので後半も読むことにする。2021/03/03
あさうみ
54
ハヤカワで出していた「催眠」のラーシュ・ケプレルですね。扶桑社さんから続編嬉しいです。この作品も「羊たちの沈黙」をなぞるのかな?と思いきや、ちょっと雰囲気が違いそうな予感。シリアルキラーから情報を引き出すための精神収容所に潜入…不気味な行方不明の事件の行方。まだまだ全容は見えてきませんが、なかなか読ませます。下巻へ2020/01/05
キムチ
51
彼の作品は面白い以前の混沌で記憶に今一つ残らなかった・・が新作を読んでみる。表題が凄い!砂の男って・・十分に無気味。そもそもがミカエルという少年の浮上がミステリアス。13年前に失踪していた、しかも妹も。母は自殺しているし、シリアルキラーが絡みを見せてくるし。読ませる。閉鎖病棟に身をやつして 侵入捜査するサーガ。ミッションとは言え、辛すぎるぞ。華奢、スキンヘッド 眼前に浮かぶ姿も痛々しい。つけられる病名、使用する薬剤の多い事に闇を感じてしまう。下巻~ユレック・バルテルがどう化けて行くか⇒2020/03/12
つねじろう
47
シリーズものらしいが最新刊から読んでしまった。でもこれは久々の当たりでありました。息を詰めながら下巻へ。2020/08/10
ほちょこ
34
忘れた頃にシリーズ続編が出た。えーこんな謎な主人公だったっけ?思い出せないままに、ますます謎な上巻。読み返してから読んだ方がよかったかな。2020/01/17