中国の大プロパガンダ―恐るべき「大外宣」の実態

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中国の大プロパガンダ―恐るべき「大外宣」の実態

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  • サイズ B6判/ページ数 333p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784594083229
  • NDC分類 319.22
  • Cコード C0095

目次

まえがき “大外宣”とは中国が推進するグローバル戦略の文化ツールである
第1章 中国共産党対外宣伝史の遥かなる源流
第2章 中国「大外宣」の「本土化戦略」
第3章 世界中国語メディアの政治的版図
第4章 香港返還後のメディアの喉舌化
第5章 中共政府の台湾メディアに対する赤い浸透
第6章 中国イメージの不安症と“大外宣”効果
最終章 二〇一八年、米国は中国大外宣阻止を開始した
あとがき 八年遅れでやっと世に出た大外宣研究リポート

著者等紹介

何清漣[カセイレン]
経済学者・ジャーナリスト。1956年、中国湖南省生まれ。湖南師範大学卒。上海・復旦大学で経済学修士号を取得。湖南財経学院、曁南大学で教鞭をとり、中共深〓市委員会宣伝部に勤務の後、『深〓法制報』で長らく記者を務めるかたわら、中国社会科学院公共政策センターの特約研究員となる。98年に政治経済学の視点から中国社会の構造的病弊と腐敗の根源を衝く『現代化的陥穽』(邦訳『中国現代化の落とし穴』(草思社刊))を出版。知識人層から圧倒的な支持を得たが、共産党政権下の政治的タブーに踏みこむ言論活動を貫いたため、国家安全当局による常時監視、尾行、家宅侵入をはじめとするさまざまな圧力を受け、2001年に中国を脱出して米国に渡った。現在はプリンストン大学、ニューヨーク市立大学で研究活動に従事し、『当代中国研究』誌などに意欲的な論考を発表して精力的な活動を続けている。なかでも、渡米後の2004年に刊行された『中国の嘘』(小社刊)は、記者としての現場体験を踏まえた白眉の中国におけるメディア・コントロールと言論統制の恐るべき実態を描ききった労作として高い評価を得ている。混迷を深める現代中国の動向を語るうえで欠かすことのできないキーパーソンのひとり

福島香織[フクシマカオリ]
ジャーナリスト、中国ウォッチャー、文筆家。1967年、奈良市生まれ。大阪大学文学部卒業後、1991年、産経新聞社に入社。上海復旦大学に業務留学後、香港支局長、中国総局(北京)駐在記者、政治部記者などを経て2009年に退社。以降はフリー・ジャーナリストとして月刊誌、週刊誌に寄稿。ラジオ、テレビでのコメンテーターも務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えちぜんや よーた

97
中国大陸系の資本が入ったメディアを見るときは中国語・英語・日本語であろうと必ず自分で情報のウラを取らなければならないことが克明に書かれている。日本ではあまり人気のないトランプのおっちゃんだが、米中外交について言えば実は「当たり」の大統領だったのではないかと思うぐらい内容がすさまじい。おっちゃんのわがままが、洗練された中国のプロパガンダをぶち壊し回っているという印象を受けた。2020/06/30

GASHOW

5
日本人には信じられないことだが、大陸の国では嘘をつくことに罪悪感がまったくないという。武田教授の解説を何回も聞いたことがある。プロバガンダの目的にとって真実である必要はなく、嘘も繰り返しきかされると人は信じてしまう。中国だけでなく、欧米諸国もそうだ。国際間で嘘がないと信じているのは日本人くらいだそうだ。14億人をまとめあげる政府ではプロパガンダが必要で、国際問題でも軍事でも戦いなのだから、そこは賢くならないといけない。嘘やまやかしも見抜けていれば良いだけで、嘘をつかないと信じて騙される者に救済はない。2020/06/03

田山河雄

2
見慣れない語彙が出てくる。「大外宣」「統戦工作」「本土化戦略」等だ。プロパガンダ、世論コントロール、そしてどうも中共本土並みにする事らしい。その雨風の降り続いたのが米中国交回復の70年代からオバマ(民主党)時代。その後トランプの「ワシントンの沼をさらう」動きから、2018年パンダハガー派を一掃する公聴会(証言)が出て、現在の「対中政策の失敗を認める」方向へ。孔子学院疑念、スパイ疑惑や(語られていない香港国安法制定後の混乱など)現在の動きを彷彿させる。これは貴重な本ではなかろうか。2020/08/19

ぷるぷる

1
帝国主義を隠そうともしない国なわけで各国に親中メディアを作り上げて敵国を二分する世論を形成させるなんて戦略はさも有りなん。2009年から外宣活動が本格化したとあるがもっと昔からやってるような気がする。必然的に中国の近代史になってるのも興味深い。冷戦時代を少しでも知ってると共産主義は外部に対する宣伝行為に熱心なのは覚えているわけですがレーニンが既にプロパガンダの必要性を訴えていたというんだから虚言や洗脳なんて生まれつきなのですね。西側にいる左派系記者の存在があるので情報見る時は気をつけたいと思うくらい怖い。2020/07/18

Yuichi Saito

0
★★★2020/07/16

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