内容説明
アイダホで隠棲中のボブ・リー・スワガーを、ひとりの女性が訪ねてくる。彼女の名はジャネット・マクダウェル。2013年にイラクの戦地で息子を射殺した敵軍のスナイパーをずっと追い続けているという。その男こそは「ジューバ・ザ・スナイパー」の異名で恐れられてきた、凄腕のシリア人テロリストだった。アラブ諸国でジャネットが歩んできた壮絶な体験談を聞いて胸を打たれたボブは、あくまで調査への協力としながらも、情報収集のためテルアヴィヴに飛び、モサドの高官と面会することに―。
著者等紹介
ハンター,スティーヴン[ハンター,スティーヴン] [Hunter,Stephen]
1946年ミズーリ州カンザスシティ生まれ。68年ノースウェスタン大学卒業。71年ボルティモアサン紙に入社。書評担当などを経て映画批評担当になる。96年ワシントンポスト紙に転じ、映画批評部門のチーフとなる。2003年ピューリッツアー賞(批評部門)を受賞
公手成幸[クデシゲユキ]
英米文学翻訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のぶ
76
久々に読む、ボブ・リー・スワガーのシリーズ。まだ上巻を読む限りだが、今回の物語は中東の問題。ボブもすでに72歳。ボブのもとをジャネット・マクダウェルという女性が訪ねてくる。イラクの戦地で息子を射殺した敵軍のスナイパーをずっと追い続けているという。話を聞くうちにボブは、彼女に協力しようという気持ちに傾いて、活動を開始する。出向いた先はイスラエル。モサドの高官と面会する事になる。上巻ではまだボブの活躍は控えめだが、銃へのこだわりなどは今までのシリーズ同様。まだストーリーの全貌は見えない。感想は下巻で。2019/11/22
Panzer Leader
65
帰ってきたボブ・リー・スワガー!70超えてもまだ実戦に参加したりと元気一杯。今回は息子をシリア人スナイパーに射殺された母親が素人ながら全てを投げうって入手した情報をスワガーがモサドに持ち込む。この母親がちょっと出来すぎの活躍ぶり、普通CIAの仕事だけどねえ。銃器やその付属機器の記述は相変わらず詳細で繊細な詩を詠んでる様。アメリカに侵入したこのスナイパー、どこでスワガーと交わるのか?興味津々で下巻に突入。2020/07/31
雅
63
72歳になっても「狩る側」にいるボブ。今回「狩られる側」にいるジューバも神業級のスナイパー。お互い銃だけでは無く生き様にもこだわりが見えて読んでるとワクワクしてくる。2020/04/07
Richard Thornburg
36
感想:★★★★★ 前作「Gマン 宿命の銃弾」ではボブの爺ちゃんが主人公だったんですが、本作ではボブが主人公。 2013年にイラクの戦場で息子を射殺されたという母親がボブを訪ねてくるところからストーリーは始まります。 話の成り行きでイスラエルへ赴くボブなんですが、そこでモサド高官たちと接触。 おまけに周囲の反対を押し切りながらもUZI片手に奇襲作戦にも参加👍 ちなみに本作でのボブの立ち位置は「狩る」側。 狩られる側は「ジューバ・ザ・ズナイパー」の異名を持つ凄腕のシリア人スナイパー。2019/09/21
サトシ@朝練ファイト
34
ここまで夢中にさせてくれるのは何作ぶりか、いざ下巻へ。2020/08/06