出版社内容情報
戦国武将とその時代を動かしていたのは、
浄土真宗の僧侶たちだった!?
─東本願寺と西本願寺の分裂騒動と、信長・秀吉・家康との深い関係とは……─
「京都駅近くの烏丸通と堀川通に面して二つの巨大な伽藍が聳え立っている。東本願寺(お東)と西本願寺(お西)である。東・西それぞれの本願寺には阿弥陀堂と親鸞聖人を祀る御影堂があり、親鸞が著わした『教行信証』を聖典としている。つまり両者とも親鸞を開祖とする浄土真宗教団の本山である。
伽藍が巨大なだけではない。両宗派とも門徒(信者)数は七百九十万人で、両方を合わせると千五百八十万人と日本の人口の一割以上を占めている。つまり、日本人の少なくとも十人に一人は門徒ということになる。寺院数は、東本願寺(真宗大谷派)が八千七百寺で、西本願寺(浄土真宗本願寺派)は一万寺である。門徒数・寺院数を合計すると日本最大の宗教教団である。
親鸞を開祖とし、その血脈によって受け継がれてきた本願寺が、なぜ二つあるのだろうか」(「はじめに」より)
その真因を探るには戦国時代にさかのぼることになります。
本書は、信長・秀吉・家康と本願寺の関係を、特に秀吉政権を中心にして、知られざる本願寺文書・史料を駆使し、いわば「戦国秘史」から本願寺分裂の背景を解き明かすものです。
武田 鏡村[タケダキョウソン]
著・文・その他
内容説明
浄土真宗(巨大勢力)VS戦国武将(信長・秀吉・家康)。戦国武将とその時代を動かしていたのは浄土真宗の僧侶たちだった!?「本願寺文書」から読み解く家康の野望。
目次
序章 本願寺と織田信長の十年戦争―本願寺の勢力と信長の野望で避けられなかった対立
第1章 信長との関係修復と本能寺の変―石山本願寺退去と信長の突然の死
第2章 秀吉の覇権と鷺森、貝塚への移転―秀吉体制に協力する本願寺の意図
第3章 雑賀太田城攻めと本願寺―秀吉の雑賀攻めと本願寺の変質
第4章 黄金太閤と天満に移された本願寺―大坂城の秀吉に翻弄される本願寺
第5章 激化する本願寺の内紛劇―秀吉に屈服した宗主の座を巡る争い
著者等紹介
武田鏡村[タケダキョウソン]
日本歴史宗教研究所所長、歴史家、作家。1947年新潟県生まれ。1969年新潟大学卒業。長年にわたり、在野の歴史家として、通説にとらわれない実証的な史実研究を続ける。教科書に書かれない「歴史の真実」に鋭く斬り込む著書が多数ある。浄土真宗の僧籍も持つ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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