出版社内容情報
乳がん治療は、ハゲる、太る、性欲ゼロになる。
そして彼氏や夫は重荷に耐えかね浮気をし、
金は湯水のように出て行く。それが現実。
35歳未満で罹患する「若年性乳がん」は、乳がん患者全体の2%。が、女性の12人に1人が乳がんに罹患する今となっては、決して少ない数字ではありません。人生で一番キラキラしているといわれる時期に乳がんに罹患してしまうことで、多くの試練が襲いかかります。
抗がん剤の副作用で脱毛することは世間にもよく知られていますが、何よりも乳がん治療は太ります。がん患者=やせ細る、というのはフィクションでありロマンです、残念。 また、おっぱいにメスが入りエグく変形することと、ホルモン剤治療の副作用で性欲が凪のように止まることにより、かなりの高確率で夫や彼氏に浮気されたり、離婚まで至るカップルがまあ多いこと多いこと。
更に、湯水のように出て行く治療費。高額療養費の限度額超えなど当たり前です。これを捻出するために、よほど実家が裕福(または夫が高収入)、保険が盤石でない限り、どんなに副作用で身体がしんどくても治療費捻出のため働き続けなければなりません。
そして、治療の副作用で不妊になる可能性も。将来を見越した賢い若年性乳がん患者は治療前に卵子凍結などもしますが、その費用も軽く10万円越え(保険適用外)です。
そんなこと書いていた本、今までありましたか? ないですよね。書店に行っても(乳)がんについて書かれた本は患者が欲しい情報ゼロ、役に立たないお涙頂戴の闘病記ばかり。
本書は若年性乳がんに罹患し、サバイブした著者、および同病女子の、全くお涙頂戴ではない、しかし治療中から治療後のお金、恋愛・結婚・妊娠、そして仕事について書かれた、軽妙洒脱・エンタテイメント感&情報満載・爆笑必至のエッセイです。乳がん女性や関係者はもちろん、乳がんなんて他人事と思っている人が読んでも絶対面白いと言ってもらえる自信あり!
若年性乳がん罹患当事者たちが赤裸々に語る
治療中から治療後のお金、恋愛・結婚・妊娠、そして仕事の話。
内容説明
TVや雑誌で話題の若年性乳がんサバイバーが、女子の時代と惜別し、乳がんと共に駆け抜けながら感じた「違和感」をまとめた待望の新作!若年性乳がん罹患当事者たちが赤裸々に語る、治療中から治療後のお金、恋愛・結婚離婚・妊娠、そして仕事のこと。
目次
松さや香の事例
1章 人生で一番ファンクネスな時期「闘病中」(わたしと彼女の宗教戦争;どうしてがんになるのかまだ誰も知らない ほか)
2章 同じように見えて、同じではないわたしたち(街がピンクに染まるから、わたしの心は青緑;ただ同じがんなだけ ほか)
3章 どっこい生きてる風の中(美穂ちゃんだって普通の女子;アチさんの再婚 ほか)
4章 普通に働く(これからは「~しながら働く」時代に;下支えは自分自身 ほか)
著者等紹介
松さや香[マツサヤカ]
1977年東京生まれ。29歳のとき、若年性乳がんに罹患。治療中に編集者、国際線客室乗務員を経験し、現在寛解(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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