扶桑社新書<br> 経済学が世界を殺す―「成長の限界」を無視した倫理なき資本主義

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扶桑社新書
経済学が世界を殺す―「成長の限界」を無視した倫理なき資本主義

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  • サイズ 新書判/ページ数 199p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784594077112
  • NDC分類 331.04
  • Cコード C0295

出版社内容情報


このまま信じていたら人類は滅亡する!

 21世紀に生きる私たちは、資源と環境の限界に直面している人類最初の世代。しかし、その原因を作ってきた「主流派」と呼ばれる経済学者たちは、それをまったく無視し続けている。「地球の資源と環境には限りがある」ということを認めず、植民地時代と変わらず経済成長と進歩を結びつけ、現実を見ずに数字上のものばかり追い求めている。これは科学的な学問ではなく“宗教”だと著者は批判する。
 このままでは将来世代にすべてツケが回ってしまう。技術者・経営者として資源収奪や環境破壊の現場を見てきた著者が警告、そして新たな経済のあり方「自然資本経営」を提言する。実は、そのヒントは日本にあった! 

▼概要
第1章:非主流派経済学者 “非経済学者によるエコノミズム批判語録
第2章:至るところに断絶を生む経済中心主義
第3章:なにがこの断絶という不都合な現実を生み出すのか
第4章:文明の危機、人類は生き残れるのか?
第5章:適応から本来回帰への“逆ビジョン”
第6章:自然資本の経済の構築に向けて世界への提案「西瓜縦割り理論」



谷口 正次[タニグチマサツグ]
1938年東京都生まれ。資源・環境ジャーナリスト。太平洋セメント年専務取締役時代に、循環型社会を目指して環境事業部を立ち上げる。2001年屋久島電工社長の傍ら、1998?2008年国連大学ゼロエミッション・フォーラム産業界代表理事として地球環境問題に取り組む。2008年「資源・環境戦略設計事務所」代表に。2006?2009年国際日本文化研究センター共同研究員、千葉商科大学政策情報学部非常勤講師、(資源・環境論)、2014?2016年京都大学大学院経済学研究科特任教授。現在はNPO法人ものづくり生命文明機構副理事長、サステナビリティ日本フォーラム理事も務める。著書に『メタルウオーズ』『自然資本経営のすすめ』(ともに東洋経済新報社同社)など。

内容説明

経済成長という“宗教”から抜け出せない主流派経済学は、“害悪”でしかない!!このまま信じていたら人類は滅亡する!

目次

第1章 人間界、自然界、至るところに断絶を生む「経済学中心主義」
第2章 何がこの断絶という“不都合な現実”を生み出すのか
第3章 非主流派経済学者、“非経済学者”らによるエコノミズム批判語録
第4章 文明の危機、人類は生き残れるのか?
第5章 適応から本来へ向けた“逆ビジョン”
第6章 世界への提案「西瓜縦割り理論」(Melon Slice Theory)

著者等紹介

谷口正次[タニグチマサツグ]
1938年東京都生まれ。日本唯一のフリーの資源・環境ジャーナリストとして執筆・講演活動を行う。NPO法人ものづくり生命文明機構副理事長、サステナビリティ日本フォーラム理事も務める。1960年九州工業大学鉱山工学科卒業、同時に鉱山技術者として小野田セメント(現太平洋セメント)入社。1996年専務取締役。循環型社会を目指して環境事業部を立ち上げ産業廃棄物・一般廃棄物をセメント原・燃料とするなどの事業を推進。2001年屋久島電工社長として、屋久島を水素社会にすることを計画するも挫折。2008年、資源・環境戦略設計事務所を設置(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ukmsblue

2
自然科学と肩を並べようとするあまりに、元々の出自である倫理学を忘れた現代の主流派経済学に対する批判の書。舌鋒は鋭く、批判についても肯ける点が多い。ただ、「昔はこんなことはなかった」といった記述が散見される点は少し意見を異にする。下手をすると単なる「伝統に帰れ」(概ねこういった意見の“伝統“はその人が世間の中心にいたころの“伝統“に過ぎないことが大半)としか取られない。その点が残念である。2017/05/26

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