洞窟ばか―すきあらば、前人未踏の洞窟探検

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  • サイズ B6判/ページ数 239p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784594076252
  • NDC分類 290.9
  • Cコード C0095

出版社内容情報

暗闇の先に広がる誰も見たことのない世界が、どうしても見てみたい!

「なぜ洞窟か?」と聞かれれば、「そこに未知の世界があるから」。
17?の隙間があれば身体を押し込み、泥にまみれ、ロープに吊り下がり、落石で肩を砕かれたこともある。そこに現れるのは、荘厳な鍾乳石のホールであり、何十メートルもそびえ立つ氷の柱であり、水の張った美しい棚田のプールであり……。地下には想像を絶する素晴らしい世界が広がっている。
しかしそれ以上に吉田を駆り立てるのは「未踏」だ。人類で初めて自分が足を踏み入れる空間。その興奮が吉田を洞窟のとりこにした。

ロープ1本で400メートルの縦穴(東京タワーがすっぽり入る)を下りる恐怖や
最長では11日に及ぶという洞窟内での過ごし方(排泄物は持ち帰る!)、
ベトナムで見つけた火山洞窟があとから大発見だと判明したりなど、
洞窟探検譚はもちろん、洞窟内で遺体を発見した仰天エピソードから、真剣に取り組む洞窟ガイド育成まで、「洞窟のおかげで人生が豊かになった」という洞窟愛がこれでもかと詰まった1冊。

破天荒な行動と憎めない人柄、何よりも、洞窟にかける情熱とときめきに、こちらまで胸が熱くなる。人なつっこくて怖がりで、ロマンチストで、たまにアホ。
読んだら元気が出ることは間違いない。


吉田 勝次[ヨシダカツジ]
1966年、大阪府生まれ。20代後半で洞窟にのめり込み、今まで入った洞窟は国内外含め1000以上という洞窟探検家。(有)勝建代表取締役、(社)日本ケイビング連盟会長。洞窟のプロガイドとして、テレビ番組での洞窟撮影、学術調査、研究機関からのサンプリング依頼、洞窟ガイド育成など、洞窟に関わることならすべて請け負う。洞窟をガイドする事業「地球探検社」、洞窟探検チーム「JET」、洞窟探検プロガイドチーム「CiaO!」主宰。

内容説明

落石で骨折し片手で300メートルのロープをよじ登る。17cmの隙間があればもぐりこむ。排泄物はすべて持って帰る。ときに10日間以上洞窟に入りっぱなしのことも。何度死にかけても、見てみたい!!圧倒的な暗闇に広がる、美しくも恐ろしい世界。

目次

第1章 洞窟病、重症化する(なぜ洞窟を探検するのか?;いきなり冬山で登山デビュー―洞窟以前の紆余曲折 ほか)
第2章 計画性はゼロ?出たトコ勝負で突っ走る!(“危機一髪ばなし”にはこと欠かない;教えてほしけりゃ、俺から引き出せ!異色のガイド講習 ほか)
第3章 いかにして洞窟を探検するか?―吉田流洞窟探検術(動きたいときに動き、休みたいときに休む!;悩ましい「装備」と「寝場所」の問題 ほか)
第4章 洞窟探検の愉快な仲間たち(「JET」のきっかけは英会話学校!?;唯一無二の個性派揃いのガイド集団「CiaO!」 ほか)
第5章 オレは生涯、洞窟探検家(「冒険」と「探検」は似て非なるもの;洞窟からすべてを与えられた ほか)

著者等紹介

吉田勝次[ヨシダカツジ]
1966年、大阪府生まれ。洞窟探検家。(有)勝建代表取締役、(社)日本ケイビング連盟会長。洞窟のプロガイドとして、テレビ番組での洞窟撮影、学術調査、研究機関からのサンプリング依頼、洞窟ガイド育成など、洞窟に関わることならすべて請け負う。洞窟をガイドする事業「地球探検社」、洞窟探検チーム「JET」、洞窟探検プロガイドチーム「CiaO!」主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

96
洞窟探検家の著者が洞窟探検の楽しさや今まで出会った様々な出来事について熱く語る。探検好きな方にはたまらない本だと思う。しかし私はあいにく高所恐怖症の閉所恐怖症なので読んでいてそんなことをして何が楽しいのかと思うこと幾多・・・一方で人の趣味嗜好いろいろあるもんだなと感心。深さ数百メートルをロープで上り降りを読んでいるうちに芥川龍之介の「蜘蛛の糸」を想像してしまった。これからもどうぞご無事で探検をしてください。2017/08/02

Take@磨穿鉄靴

56
図書館のイベントでのガチャ(司書さんが選んだ本をランダムに借りるイベント)で借りた本。まず著者の一人称が「オレ」という点から漂うハズレ感。誤字もあったり著者だけでなく編集に関わる人もこの本に対する愛が無さそう。あと目次とかで使われてるフォントが非常に読みづらい。なのに。なのに最後まで読んだのはそれを差し引いても読ませる熱量があったから。この人本当に洞窟探検好きなんだなと羨ましかった。ただケンカやいじめを繰り返した話は何度も繰り返さなくてもいい。でも読んで良かったと思う。なんだか不思議な感じ。★★★☆☆2023/02/21

あじ

49
洞窟に魅せられ20年、私財を投入し探検を生き甲斐にしてきた男がいる。己の手で【未知を既知】に塗り潰す、それだけを追い求め今日も洞穴探しに明け暮れる。6日間の穴堀、30時間の登攀、11日間の投宿─。気がつけば日本屈指の洞窟探検家になっていた。17年2月、彼は海外にいるはずだ。彼の発見した洞窟が国家プロジェクトとなり、技術支援を求められているから。ばか上等!そんな男の気概が本の作りにまで見てとれる。★3/5 洞窟写真集の話が巻末に出ていた。私はそちらの方により惹き付けられそうだ。2017/02/09

更紗蝦

42
洞窟探検家として、洞窟に関わるあらゆること(ガイド・撮影・学術調査など)を請け負う著者が、洞窟への熱い想いを語った本です。子供の頃、水曜スペシャルの探検隊シリーズが好きだったのですが、この本を読んで得た知識を元に再視聴したら、もっと楽しめるだろうなぁ…と想像しました。惜しむらくは、終盤で「オレは洞窟探検家を突き詰める過程で、“何も捨てていない”」と誇らしげに語っていることです。男が何の代償も払わないで「男のロマン」を追求する時は、大抵、その陰には「女の苦労」があり、それが代償として機能しているものです…。2020/12/23

booklight

32
「未知の世界にいってみたい」から洞窟探検家をやっているそう。なるほど。少年時代から無駄にエネルギーがあふれていた著者が、紆余曲折の上、見つけたのが洞窟探検。見つけた後の動きも激しいがスマート。冒険でなく探検にこだわり、あくまで危険はついてくるもの。土木会社を経営しつつ、洞窟探検団体を立ち上げ、自治体から要望があれば洞窟探検のガイドラインまで作ってしまう。「結局自分の可能性を突き詰めてみたい」まで深堀しているのも素晴らしい。やりたいことがあるならすぐやればいい、という行動派の率直な意見がシンプルに響く。2021/10/24

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