内容説明
スマホに頼るな。?と!が思考の軸をつくる。マンガ、児童書から小説、実用書、思想書、古典まで本のソムリエが縦横無尽に紹介!巻末にはブックガイド“世の中に流されないための60冊”を収録。
目次
序章 「答え」を探すためではなく「問い」を見つけるために読書は必要なのです
第1章 なぜ、いくら自己啓発書を読んでも成長しないのか?
第2章 「そもそも論」で考えよう
第3章 読書は「タテ」にすべし!
第4章 「西郷ライン」で人生の軸をつくる
第5章 私はなぜ読書をススメるのか
著者等紹介
清水克衛[シミズカツヨシ]
書店「読書のすすめ」代表、逆のものさし講主宰、NPO法人読書普及協会顧問。昭和36(1961)年東京生まれ。大手コンビニエンスストアの店長を10年務めたのち、平成7年に東京都江戸川区篠崎で小さな書店を開業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぱんにゃー
104
【縦糸の読書、横糸の読書】 (前者縦糸、後者横糸です) 『「問い」を見つける読書、「答え」を見つける読書』 『普遍的なもの、時代で変わるもの』 「清水店長おすすめ、大型書店の売れ筋」 こういうことかなぁ 「何十回も読む本(私も何冊かあります♪)、インタビューからブック(ゴースト)ライターさんが流行りに乗せて読みやすく書いてくれた本」 2016/05/10
Y2K☮
42
「本のソムリエ」清水氏による熱いブックガイド。彼は篠崎にある「読書のすすめ」の店主である。効率を重視する西洋的な価値観とは異なる日本的な読書というのは確かにある。速やかに枝葉を伸ばすのではなくじっくりと根っこを太くする様な。真に本から得るべきは手軽な答えではなく(それならググれば十分)己と向き合う問いなのだ。時代ごとに変わる考え方を柔軟に探りつつ「縦糸の読書」で変わらぬ真理に触れる。両方必要。そして気づく。本を読む、書く、売る。その全てが己に課せられた、いや自らの意志で選び取った使命だと。本と共に生きる。2017/03/13
ももたろう
32
いい。とてもいい。魂に響いた。理屈とか関係なく、魂の琴線に直に触れてくる。こういう人って、もう間違いなく良い。魂の読書なんて最高じゃないか。本が紙じゃないんだよな。森信三先生や執行草舟氏と同じ姿勢だと感じた。さらに、この著者の本の勧め方は絶妙。さらに絶妙なのが引用文。ここまで引用文が絶妙な人は見たことがない。鈴木大拙や平泉澄とか、読みたい本がまた増えた。この勧め方は見習いたい。その他、「縦糸の読書」とか、歴史「に」学ぶこととか良いと思う思想がたくさんあった。折に触れて読もう。2017/03/22
Y2K☮
30
マイバイブルのひとつ。篠崎にある本屋「読書のすすめ」の店主・清水克衛さんによる熱いブックガイド。なぜ本を読むのか。本から何を受け取るのか。ふんわりと軸を定めつつ、でも時と場合によって答えは多種多様でいいと思う。気晴らしの楽な読書も必要だから(ちなみに著者は真面目でも不真面目でもない非真面目を推奨している)。ただもし本を読む気すら起きなくなったら、その際は本書の出番かもしれない。新しい環境に不安だとか自分の人生これでいいのかと悩む人たちにも全力でオススメしたい。なのにいまは絶版状態。もどかしい。ぜひ復刊を。2023/04/21
Y2K☮
29
篠崎の「読書のすすめ」に1年ぶりに足を運んだ。ここはいわゆる書店ではない。唯一無二の「読書のすすめ」である。入口に以前はなかった「一見さんお断り」の張り紙が見えた。買う気で来たのだから気にせず入った。店員さんが元気よく「いらっしゃいませ!」と迎えてくれた。私は普段無口なのであまり喋らなかったが、並べられた本に纏わる色々な話をしてくれた。本に何を求めるかはその人の自由だし置かれた状況にもよる。でも本が好きな人なら、本書が提唱する様な熱い読書を実践しないのは勿体ないと思う。本が持つ無限の可能性に気づける一冊。2019/01/08