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出版社内容情報
出版界のタブーに手を染めた、ふたりの女の裏切りと愛を描く、珠玉のヒューマンサスペンスドラマを完全ノベライズ。
文壇の女王、遠野リサとそのゴーストライター、川原由樹。
天才と称されながら自らの才能の枯渇におびえるリサと、世間の評価を得られずあふれる才能をもてあましていた由樹は、
共犯者として、いくつもの物語をふたりで紡ぎだしてゆく。
ゴーストライターという罪が明るみにでないかぎり、二度と離れられない運命をふたりは感じていた……。
時にはリサが由樹を、時には由樹がリサを支配する関係は、いつしか互いへの激しい憎悪をうみだしていく――。
内容説明
文壇の女王、遠野リサとそのゴーストライター、川原由樹。天才と称されながら自らの才能の枯渇におびえるリサと、世間の評価を得られずあふれる才能をもてあましていた由樹は、共犯者として、いくつもの物語をふたりで紡ぎだしてゆく。ゴーストライターという罪が明るみにでないかぎり、二度と離れられない運命をふたりは感じていた…。時にはリサが由樹を、時には由樹がリサを支配する関係は、いつしか互いへの激しい憎悪をうみだしていく―。出版界を舞台に、女性の仕事、夢、人生に切りこむ珠玉のヒューマンサスペンス!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
*Nimi*
13
「本当にその価値がわかる人って、どれくらいいるんでしょうね」「結局みんな、ラベルを見て買うんですよね。……中身が私で、ラベルが先生」 天才と称される文壇の女王でもスランプには陥るリサと、才能があっても無名だと見向きもされない由樹。 利害が一致し順調だったのも束の間、自責の念に駆られ、強欲になり、得たものもあれば大きく失ったものもあり、ラストはどうなるのかと一気読み。楽しめました。 只、会話文が多く読み易かったものの、重い題材だっただけに、もう少し詳しく深みのある文章だったらと、物足りなさも感じました。2015/05/22
のぶのぶ
7
久しぶりにドラマを楽しみながら、毎週、見ていました。読書好きにとってはとても興味深い内容。作家は、特定の人に読んでもらいたいために書いたものは、やはり魂がこもる。それにしても、アイデアを次々出す作家には頭が下がるが、人には充電期間も必要。アイデアの泉が枯れてしまうこともあるだろう。最後は、ゴーストライター川原由樹も女王、神様、遠野リサも互いに生きる結末が壮快。二人の共同作、読んでみたい。ドラマ総復習、でも、再感動!!2015/04/15
うさこ
4
ドラマが良かったので迷わず購入。ドラマのおさらいにはいいと思います。2015/03/28
頭飴
1
ゴーストライター×2人の女。テレビドラマのノベライズ本。ドラマが好きだったのでノベライズ本も手に取った。ドラマの内容通りの流れであったがドラマでは表れていなかった登場人物の内面、心情などが表現されており、描写も補完的な所もあり面白く読めた。ドラマにはないシーン、本にはないシーンが共にあるのでドラマと本とセットで楽しめた。 内容は作家とそのゴーストライターを巡る1級のエンターテイメント作品。2人の女性の重厚な人間ドラマである。女性同士の情念、プライド、仕事、結婚などが濃く描かれており感慨深かった。2022/01/22
欲求不満の戯言ですから
1
ドラマは見ていませんが、あらすじは、小説家を夢見る川原由樹が、持ち込み小説がキッカケとして、大物作家の遠野リサのアシスタントとなり、筆の止まった遠野リサが連載小説のプロットをお願いするのですが、徐々にその比重は大きくなり最終的には川原由樹に丸投げする形になります。 内容は面白いです。 2人の心情の描写素晴らしく、凛としている遠野リサは、実は私生活に問題を抱えており、小説の才能があるのに売れない川原由樹は、売れる本は内容じゃなく作家のネームバリューという業界の闇に直面して葛藤したり、とにかく面白いです。2020/05/02