内容説明
才能あふれる写真家ジョーの元へ、彼女の目をアップにした写真が次々に送り付けられる。差出人は不明。さらに若い女性のヌード写真が届くと、それは20年前に失踪した彼女の母親の死体を写したものだった。恐怖に震えるジョーは、不気味な相手から逃れるため、そして真実を探るために、故郷のロスト・ディザイア島へ向かう。美しいその島でジョーの家族はリゾート・インを経営していた。だが、母が去ってから互いに心を閉ざしたままの父や兄妹は、彼女を温かく迎えてはくれなかった…。ノンストップのラヴ・サスペンス!
著者等紹介
ロバーツ,ノーラ[ロバーツ,ノーラ] [Roberts,Nora]
1981年に『アデリアはいま』(サンリオ文庫)でデビュー。一躍ベストセラー作家となる。86年にアメリカ・ロマンス作家協会初の名誉殿堂入りを果たした。ロバーツ名義のほか、J.D.ロブ名義でも世界中のファンを魅了している
中原裕子[ナカハラユウコ]
東京生まれ。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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みみずく
22
写真家のジョーの元に不気味な写真が届く。そのうちの一枚は彼女の失踪した母親の死体の写真だった。心身ともに衰弱した彼女は故郷のロストディザイア島に向かう。そこには彼女同様母親の失踪に傷ついたままの家族たちが住んでいる。父と兄ブライアンは今まで通りの生活を続けることで傷を癒そうとし、ジョーと妹レクシーは故郷を離れることを選んだ。家族団欒はまだうまくいかないが、ロマンス方面はやはり順調な滑り出し。ただ、この傷ついた兄の振る舞いが怖い。相手のカービーがいい人だからもう少しマトモな距離の取り方をしてほしいものだな。2015/03/11
イヴ@乗馬に夢中
21
上巻ではあまり面白みがないような。母のなぞの失踪と悪夢を見るようになったヒロイン、写真家ジョー。故郷に帰る。ヒーロー、ネイサンは建築家で両親と弟の死で彼もまた故郷へ。北部アメリカを舞台として、それぞれの兄妹の恋愛、サンクチュアリの景色の素晴らしい描写あり。母はなぜいなくなったのか、まだ生きているのか、再び女性が行方不明に。まだロマンス要素薄い2018/11/28