内容説明
巨大な捜査網と権限を有する“ヴァン・ドーン探偵社”のアイザック・ベルが逮捕に動き出してからも、“壊し屋”の手が休むことはなかった。ベルも“壊し屋”に送りこまれた刺客によって痛手を負ってしまう。“壊し屋”の手は西部からニューヨークへ、そしてベルの恋人マリオンの身にも危険が迫る。巧妙な破壊工作に、ベルは西へ東へと駆けまわる。だがやがてベルは“壊し屋”がサザン・パシフィック鉄道を狙う真の意図を見抜き、その正体へ肉薄していく―。好評“アイザック・ベル”シリーズ第2弾。
著者等紹介
カッスラー,クライブ[カッスラー,クライブ] [Cussler,Clive]
1931年、アメリカ・イリノイ州生まれ。広告業界で働いたのち、1973年に『海中密輪ルートを探れ』で作家デビュー。1977年に“ダーク・ピット”シリーズの第一作『タイタニックを引き揚げろ』で世界的ベストセラー作家となった
土屋晃[ツチヤアキラ]
1959年東京生まれ。慶應義塾大学文学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZOO
39
上巻では同僚など多くの犠牲を出したことから探偵社をやめるまで決意をした主人公が犯人を最後まで追い詰める姿勢を見せます。犯人は明示されて主人公との対決が中心となっていきます。なぜ鉄道会社を狙うのか、ということも明らかになります。最後は、まあ正義が勝つということなのですが、やっと最後になって最初の1934年のことが出ているのかがわかりました。犯人がこの作品のように本当に悪い奴出ればあるほど面白く感じました。前作の「大追跡」を読まねばと思いました。まだこれから書いてくれるのでしょうね。2015/03/20
マドロス
29
それにしても、カッスラー作品の登場人物はタフ。主人公である探偵ベル以上に、犯人「壊し屋」の精神的、身体的タフさにはまいった。最後の最後まで息の抜けない展開。次回作にも期待。2016/11/03
Richard Thornburg
8
感想:★★★★★ 下巻に入ってから探偵側のターンに入ったと思ったけど、"壊し屋"の犯罪に対する計画性も卑劣さもあまりに巧妙で、探偵vs"壊し屋"はまさに死闘でした。 "壊し屋"の動機探りは少々緩慢な印象もありましたが、全体的なスピード感と緊張感は損なわれず、映画にしたら絶対に面白いと思います。 プロローグの話はどこで絡んでくるのかと思えば、エピローグでしっかりと絡んでました。 前作の大追跡もよかったのですが、今回のように政界の大物が犯罪の黒幕ではなく実行犯というのは面白いアプローチだと思います。2015/02/20
勝部守
6
脚色なしに、このまま、映画に出来そうなスピード感とアクション2015/01/23
コブタ
6
久々の大活劇。堪能しましたq2015/01/11
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