内容説明
商人の娘グレイスは、親の期待を一身に受け貴族と結婚すべく修養学校を出たものの、上流社会になじめずにいた。帰省先で昔なじみのバレットと再会した彼女は、胸の高鳴りを止められず(『真心の贈りもの』)。いつも不運と失敗続きのアリッサ。卒業を控えた休暇を無事に終えるのが最後の課題だ。ところが実家に向かう馬車が突然暴走し川に転落する始末。助けてくれたのは魅力的な紳士で(『うっかり者のクリスマス』)。“淑女たちの修養学校”を題材に、人気作家が特別な季節を描く中編競作集、第二弾。
著者等紹介
ロンドン,ジュリア[ロンドン,ジュリア][London,Julia]
ヒストリカル・ロマンスを中心に執筆。RITA賞の最優秀ヒストリカルにノミネートされるなど、高い評価を得ている。テキサス州オースティン在住
ベルナード,レニー[ベルナード,レニー][Bernard,Renee]
ロマンス批評誌のライターとして働くかたわら、ロマンス小説を執筆。2006年、『誘惑の仮面舞踊会』(扶桑社ロマンス)でデビューを飾る。カリフォルニア北部のシエラネバダ山岳地域に在住
上中京[カミナカミヤコ]
関西学院大学文学部英文科卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Michelle
13
「真心の贈りもの」と「うっかりもののクリスマス」の中編2本立て。2本とも初作家さんだったけど、特に「うっかりもの〜」の方が面白かったので、他の作品も読んでみたい。びっくりするような事件は起きないけど、ほのぼのして暖かい気持ちになるのはクリスマスならではかも。2023/05/28
romance_holic
3
レニー・ベルナード作品 いつも周囲の笑いものになってしまう若いお嬢さんがヒロインで、短いけど深みがありました。 貴族の次男として生まれ、財産のある女性との結婚を期待され、それが息苦しくて身分に似合わず自分自身が商売に手を染めたのに、実際に惹かれた女性は莫大な財産が付いてきて、家族も喜ぶだろう、周囲にも財産目当てだろうと思われるなんて、ジレンマ。 彼女の失敗を周囲は笑いますが、彼は笑いません。ヒーロー父も笑いません。思いやりを持った素敵な人物たち♪ ページを閉じたそのあとも幸せが続く予感☆2013/02/27
nayui
2
番外編短編集その2。1作目★☆☆☆☆ 成金の親の娘であることを棚に上げ貴族の妻ゲット!に執着、労働に励むヒーロー見下しつつ、ヒーローと貴族に結婚をちらつかせ両天秤にかける最低最悪のヒロイン。ラストにヒーローがなんちゃって爵位を授かりチャンチャン!っていうオチで更に後味悪かった。最高難度の”高慢ヒロイン&一途なヒーロー設定”にトライしてみただけじゃないの?(自分の作品じゃないし…。)4作中一番評判悪いのに納得。 2作目★★★☆☆ おっちょこちょいのヒロインとほんわか見守るヒーロー。ほのぼの感がよかった。 2013/03/12
みしえび55
1
どちらも面白かったですが『うっかり者のクリスマス』は楽しかったです。2015/06/24
夜の女王
1
☆☆ 『真心の贈りもの』親の言う通りに結婚するのが当時のたしなみとはいえ、ヒロインに主体性がなさ過ぎる。密会するほど好きなのに、結婚基準で悩むかなぁ・・・。ラストの盛り上がりのためのクダクダでしかなかった。 ☆☆☆ 『うっかり者のクリスマス』粗忽者ヒロインの天真爛漫さに好感。 爵位に頼らないヒーローも素敵だし、さりげなく二人の仲をを許す父ちゃんもいいね。2013/04/23
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- 日本語論の構築