内容説明
「オフィーリア」は、シェイクスピアの『ハムレット』に出てくるハムレットの恋人で、まわりの男性に振り回されて自分を見失い、哀しい最後を迎えてしまう。そして現代のアメリカの少女たちもまた、オフィーリアのように自分自身を見失い、苦しんでいる。そんな「オフィーリア症候群」に陥り、苦しんでいるアメリカの少女たちの「生の声」が、この本にはびっしり詰まっている。彼女たちは驚くほどに、自分をまっすぐ見つめている。
目次
序章 嵐のさなかから―大人たちが気づかない「オフィーリア症候群」 「オフィーリア症候群」と闘う少女たち
1章 どうしても、家族に対して素直になれない(ママと一緒に人前に出たくない時期もあるの;口に出すよりずっと、パパを必要としている ほか)
2章 友達が近くにいると、頭がくらくらしてくるほどうれしい(「大人」からじゃ、得られないもの;女の子特有の「残酷さ」 ほか)
3章 どうして、自分で自分を傷つけてしまうのか(「テレビ」に育てられた子供たちはどうなるか;あなた、あたしが痩せたから悔しいんでしょ ほか)
4章 恋をしないティーンエイジャーなんていない(「片思い」ほど楽しいものはない;セックスには「後悔」というおまけがついてくる ほか)
5章 どんなときでも希望を失わないために(私たちにとって「学校」は何を意味するか;どうやって「憂鬱」から抜け出すか ほか)
著者等紹介
シャンドラー,セーラ[Shandler,Sara]
マサチューセッツ州出身。16歳のときに、苦しみながら大人になっていく少女たちの話を書いた『リバイビング・オフィーリア』(メアリー・パイファー著)を読み、強い感銘を受ける。自分自身で少女たちの「生の声」を集めようと思い立ち、3年後、出版に至る。現在、コネティカット州のウェズレイヤン大学の学生
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