内容説明
19世紀初頭の英国。スパイ養成機関「マーリンズ・アカデミー」の生徒シャノンは、優秀ではあるが向こう見ずな性格の持ち主。フランス人暗殺者を仕留めるためにアイルランドへ派遣されたシャノンは、敵の潜伏先でかつて痛い目に遭わされた謎のロシア人オルロフと鉢合わせしてしまう。しかし、敵からシャノンをかばったオルロフは深い傷を負わされ、さらには、取り逃がした暗殺者を追う任務に共同でつくことになって…。若き戦乙女の活躍を描く官能と冒険のヒストリカル・ロマンス第二弾。
著者等紹介
ピケンズ,アンドレア[ピケンズ,アンドレア][Pickens,Andrea]
エール大学を卒業後、雑誌社勤務を経て作家に転身。ピケンズ名義のほかカーラ・エリオット名義でもヒストリカル・ロマンスを発表。ニューヨーク市在住
伊勢由比子[イセユイコ]
東京女子大学文理学部卒業。出版社の編集長として数多くの翻訳物に携わる。翻訳講座の講師も務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
黒崎ディートリッヒ
5
19世紀初頭イギリス、女スパイ養成学校<マーリンズ・アカデミー>の生徒シャノンは、フランス人暗殺者を追いかける任務の最中、かつて襲撃された謎のロシア人、オルロフと鉢合わせしてしまって・・・・。 ヒストリカル・ロマンス。『殺しは絹をまとって』の続編。まさにバトルヒロイン!!な女スパイが活躍する物語。 今回も「ヒーローより強いヒロイン」というテーマがうまく生かされてる作品だと思いました。女性は男に守られるだけの弱い存在、だったこの時代の常識を打ち破るヒロインの活躍は、まさに斬新さを作品に与えるものでした。2014/12/23
アカツキ
4
マリーンズ・アカデミー2作目。前作終盤で刃を交わした激情家シャノンと狡猾なオルロフがH/H。イギリスとロシアの上官が手を結び、共同任務に就くことになる二人。バチバチがあっても仕事には私情を差しはさまない、ロマンスと仕事のバランスが良かった。デキるヒロインを読むのはやっぱり楽しい。最後は皮肉もユーモアも忘れたヒーローの告白にニヤニヤ。素敵でした。残るはソフィアだけど未翻訳…。2019/04/25
ライム
3
面白かった。別の国の諜報機関に属する2人が上官の命令で同じ目的のために働くことになって、反発しながらも惹かれ合うのですが、色恋で任務がおろそかになるというグダグダな展開にならなかったので好感が持てました。ソフィアの話が読みたーい!2012/06/17
くろうさぎ
1
女性スパイシリーズ、第二弾!前作の内容はほとんど忘れてしまったけれど・・・・。逃げたロシア人の諜報員とヒロインの同僚かつ親友であるシャノンは気になってたから、覚えているかも・・・。まさに作者の思う壺・・・・。新たな任務に一緒に対処することになった二人です。途中やってきた自堕落な貴族たちが、二人に諭されて??いるのが痛快でしたね!最後に残ったソフィアの話も楽しみです。2012/06/23
nayui
0
★★★☆☆2012/08/24