内容説明
クルーズが消息を絶って半年後、親米派に豹変したザルジを高く評価したアメリカ政府は、彼を国賓としてワシントンに招待する。だがザルジの訪米直前にクルーズらしき人物から計画通り作戦行動を実行する旨の連絡が海兵隊に入る。国賓を守るためFBIとCIAは合同チームを結成、両機関の代表者としてニック・メンフィスとスーザン・オカダがボブ・リーを訪ねクルーズの捜索を要請した。クルーズの真意とは?FBIとCIAの目論みは?傭兵チームの正体は?そしてボブはどう動くのか?―。
著者等紹介
ハンター,スティーヴン[ハンター,スティーヴン][Hunter,Stephen]
1946年ミズーリ州カンザスシティ生まれ。68年ノースウェスタン大学卒業。71年ボルティモアサン大学卒業。71年ボルティモアサン紙に入社、書評担当などを経て映画批評担当になる。96年ワシントンポスト紙に転じ、映画批評部門のチーフとなる。2003年ピューリッツアー賞(批評部門)を受賞
公手成幸[クデシゲユキ]
英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
MJ
23
さあ反転攻勢だ!手強い傭兵たちを倒し、権力に隠れる真の敵をあぶり出すボブ・スワガーとレイ・クルーズ。前半ではボブに衰えが見られるシーンもあったが、最終的には最強スナイパー、ボブ・ザ・ネイラーが見事な帰還を果たす。「長官、わたしをお忘れです。ボブ ・ザ ・ネイラ ーと呼ばれたわたしを。」ファンは歓喜の涙を流すこと間違いなし‼︎2020/08/04
み
20
遠隔操作でドカーン、怖いですね。お話しでなく現実的に感じちゃいました。で、(@_@) 父!2021/08/14
Dai(ダイ)
16
もし、本書がスワガーシリーズでなければ傑作と言えたかも。 とは言え、新しいヒーローも誕生し今後も目が離せないシリーズであることも確かではある。 2017/07/27
慧の本箱
12
上巻で若かりし頃のボブを彷彿させるレイ・クルーズと書いたけど正にだったのね。道理で・・・。だからって選手交代はまだちょっと早いのでは。もう少しボブには現役で、すかっとアクションみせて欲しかったかもです。それにしても、アイスクリームに目がなくて減らず口の多い爺さん二人と運転手、あんな役回りだったのね。何の意味がある珍道中何だろうって思っててけど。色んな伏線を張ってご苦労さんでした。 2019/07/27
ねね
9
ようやくボブの活躍!と言っても、今回はスナイパーとしてではなく。老齢になった彼は、交渉術や人間の洞察に長けるようになった。そして、レイとの驚くべき関係(その割に随分さらりと…)レイの頑固さはそこに通じるものだったのか。無人機による爆撃が今回のキーになっていて、ハイテク兵器の恐ろしさや冷酷さを知った。それを操縦する空軍エース達は、ペディキュアのことに頭を悩ませながら、半パンツにサンダル履きで仕事をこなす。タリバン達に便宜を図った彼の動機。そうかあ、と驚きとともに読んだ。理解はできないが。2015/09/19