牡蛎と紐育(ニューヨーク)

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  • サイズ A5判/ページ数 303p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784594065041
  • NDC分類 664.71
  • Cコード C0098

内容説明

世界的ベストセラー作家が活写する牡蛎の街―その真実の歴史。ニューヨークのカキの歴史は、ニューヨークの歴史そのものだ。その豊かさ、力強さ、活気、貪欲さ、思慮のなさ、破壊的かつ盲目的な側面、さらに、ニューヨーカーたちも自ら認めるに違いない、その不潔さを示す歴史でもある。本書は、ニューヨークが破壊され、その偉大な河口を死に至らしめたような歴史について書かれたものである。

目次

第1部 エデンのカキ(カキ三昧の生活;二枚貝が棲む豊饒の地;二枚貝の繁殖力;すばらしい入植地;世界のカキとなって;自己中心的なニューヨーカー)
第2部 ソドムの都市(ニューヨーカーたちのクラスオストレア的性質;ニューヨーカーたちが自ら招いたこと;カキ・マニア的行動;黄金時代に起こったこと;逞しい二枚貝)

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

スイ

14
以前はニューヨークで食べ飽きるほどに採れた牡蠣が姿を消すまでとニューヨーク、更に牡蠣に関係する様々な歴史や逸話をまとめたノンフィクション。 文章に読みにくさはあったが、とても面白かった。 いや恐ろしい話なのだけど…。2024/04/22

2
牡蠣とニューヨークの歴史の両方について詳しくなれる本。この本で描かれる過去のニューヨークの街は、マジで引くほど汚いし、開拓直後の豊かな自然とのギャップはもう、物理的に違う場所なんじゃないのってぐらいだけど、その猥雑さも含めてニューヨークには魅力があるんだろうと思う。2013/05/11

さとちゃん

1
かつてニューヨークが牡蠣の一大産地であった、というのは聞いていましたが、これほど豊富な漁獲量だったとは思いませんでした。これを全て捕れなくした、という歴史があるのに、人間は乱獲と海洋汚染を繰り返すんだよなぁ。。。2014/02/14

sonohey

0
先住民と「海の人々」の暮らしは(ナマ)カキをはじめとした豊富な海の資源に支えられていた。しかしニューヨーカーによる美味ゆえの乱獲と、ゴミだめ「コレクト」時代から積み重ねられたポイ捨ての習慣による海洋汚染は、ついにニューヨークからカキを駆逐する。カキ愛好者の端くれならば、環境問題について考えざるをえないと思わせる構成は見事。ニューヨークの地理と歴史に明るければより楽しめたか。ひとつの発見として、カキ料理の描写は、空腹であれば涎を生むが、体調不良の際には気分が悪く感じる。さすがカキ。2014/01/18

150betty

0
(☆3)日本の魚食文化は世界に誇るとか言ってますけど、こうして見ると世界各地で手に入るなら貝でもなんでも食べるんですね。一般にあまり魚介類を食べない印象のある西欧にも豊かな魚食文化の歴史があることに驚きます。2013/05/14

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