内容説明
メーン州ポートランド近郊のカーニバル会場。12歳のルークは家を出てから一ヵ月半近く路上での生活を送っていた。日々の糧を得る手段は人の懐中から金を抜き取ること。その日彼は大魔術師グレート・ヌヴェルの舞台に魅かれ客席に腰を下ろした。すると台上のヌヴェルから手品の手伝いに指名されショーが終わったら楽屋に来るようささやかれた。ルークは彼の境遇と才能を見抜いた魔術師から一座に加わらないかと誘われる。そしてヌヴェルの娘である8歳のロクサーヌとぎこちなく出会った…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のっち♬
32
掏摸をすることで路上生活をしていた家出少年ルークは、彼の境遇と技術を知った魔術師マックスに誘われ一座に加わる。そこで彼の娘であるロクサーヌとぎこちなく出会い、一座で成長しながら彼女と恋仲になっていくという著者らしいロマンス要素を含んだ人間ドラマ。一座に恨みを抱く者の脅迫により引き離され、五年を経た再会シーンからはじまる段取りが効果的。危険な脱出マジックに固執するルーク、生意気で頑固なロクサーヌ、世話焼きのリリイ、エンジン好きのマウスらの人物造形や、一座の裏家業(宝石泥棒)などスリリングな雰囲気が印象的。2019/10/17
るぅ
3
毎度思うことだけど、ロマンス小説ってジャンルと表紙でだいぶ損してる分野のような…偏見持たれまくりな気がします^_^; 凄腕のマジシャン集団の裏稼業が宝石泥棒。そんなありがちな設定が大好きです。家出少年のルークが手品の腕とともに精神的にも成長していく様子やロクサーヌと惹かれ合う様子、マックスとリリィの夫婦愛の変化、そしてマジックと宝石泥棒にかける情熱が見所です。2016/01/25
ちず
2
まだ上巻だけなので、感想は控えておく。2017/11/01
ベルるるる
2
家出少年のルークが、マックスやリリィに愛されていく様子、そしてルークが小さな女の子のロクサーヌを邪魔者扱いする様子、すごく胸が熱くなってしまった。 受け入れられるという経験がない少年が、居場所をみつけ、そして妹のようにロクサーヌを思う気持ち・・・。その気持ちが恋に変わり、抵抗しても、どうにもならなくなるまで思い続けるマックス。もちろんロクサーヌもルークに恋しているし。ロマンスだけでなく、家族も一緒に描くとき、ホントにロバーツはうまいね~。2013/08/12
rokoroko
1
近くの図書館(下)から先に来ること多いの~これもそう。まぁどっち先でも大丈夫だけどね。ワンパターンだから2012/02/29
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