内容説明
１５世紀、エドワード王の治世。リズベスは死刑執行人を父に持ち、ロンドン塔で治療師として囚人の敬愛を集める美貌の女性。国王暗殺計画の証拠を手に入れた彼女は首謀者一味に狙われ、成り行きで、間諜として投獄されていたスコットランドの戦士ブロックとともにロンドン塔を脱出することに。再三命を狙われながらも、ふたりは夫婦と偽って逃げのびようとするが、その道中ブロックの野性的な魅力にリズベスは抗うことができず…。息詰まるスリルと甘美な官能に彩られた鮮烈なるデビュー作。
著者等紹介
キリオン，キンバリー［キリオン，キンバリー］［Ｋｉｌｌｉｏｎ，Ｋｉｍｂｅｒｌｙ］
グラフィックデザイナーを経て、『たったひとつの願い』でデビュー。ＲＩＴＡ賞のベスト・ファースト・ブックのファイナリストとなる。ヒストリカルを中心に作品を発表、テンポの速いストーリー展開と全編にわたるＨＯＴな描写で人気を得ている。イリノイ州に夫と二人の子供と在住
霜月桂［シモツキケイ］
東京生まれ。青山学院大学文学部英米文学科卒。高校教諭を経て、翻訳家・翻訳学校講師に（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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くろうさぎ
5
死刑執行官の娘がヒロイン。地下牢にいたスコットランド人のブロックがヒーロー。父の上司の最高刑務官がとにかく残酷なサドだな･･･。それで、とっても話がおぞましくなってるんだよね･･･。ヒーローは最初っから、ヒロインにぞっこんで、頑張ってるんだけどなぁ････。ヒロインは時々とってもはじけてしまいます。結構ホットな感じもありますね･･･。2011/09/27
まみ子
4
トラウマをかかえるヒロインをなんとか助けようとするヒーローがとっても素敵でした。自分のことよりも周りの人たちを大事にするヒロインも好感的で良かったです。2015/06/06
MOMO
3
初っ端から緊迫感に迫られ、陰鬱さと残酷さに彩られた拷問部屋から始まるロマンスは、陰気くさく、残虐性を帯びたものではないかと少々危惧したものの、ことのほかすんなりと楽しんで読むことが出来ました。確かに早々にヒーロー兄はヒロイン父に拷問死させられるし、リジーちゃんの大事な人達の死はあまりに残虐な殺され方ではあったものの、ブロック君の頑固さと寛容さ、リジーちゃんへの想いが物語を通して語られていることと、ブロック君の氏族仲間達もとってもいい人ばかりだったため、そこら辺のほうが心に残ってさ・・2012/10/26
romance_holic
2
死刑執行官を父に持つヒロイン。ロンドン塔に住んでいて、囚人たちの手助けも密かに行っている心やさしく勇気ある女性。とある事情で探っていた長官の秘密をつかんでしまい、命を狙われることになったヒロイン。成り行きで拷問されていたヒーローと逃げ出し、彼女の目的を果たしてくれる高位の人物へ会いに行こうとしますが…。 父親の職業も、家族の過去も壮絶で、苦悩するヒロイン。どうして慰めてあげたらよいのだろうとおろおろするヒーローの優しさがよかったです。読了まで肩に思わず力を込めて読んでしました2011/10/03
まめもち
0
処刑人の父とロンドン塔で暮らすリジー×スコットランド人ブロック。ヒロイン父が拷問でヒーロー兄を殺した所からスタートなのにヒーローがヒロインを全く恨まないとは、なんていい子！暗所恐怖症なのに逃亡手助けしてくれるヒロインの強さに最初っから惹かれてるヒーローがウブですね。護衛を引き受けて領地まで連れて行くのに強気に出れない。対してヒーロー祖母と母がまぁ強い。母は冷たいだけかと思ったら意外に情に厚い人だった。が剣を振り回しての花嫁指導は勘弁して欲しいよね。ヒロイン父の極悪上司から逃げれてホントよかった。2017/07/26
