扶桑社ミステリー
策謀の法廷〈下〉

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 410p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784594063511
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

“ソフトウエア・クイーン”殺害をめぐる裁判は、異様な関心を呼び起こした。検事は、被害者マデリンから交際を一方的に断られたことで逆上したルイスが、自分の拳銃を用い、その熟練した射撃技術で被告を殺害したという証拠を積み上げていく。弁護人のマドリアニもたびたび見事な反論を加えるが、陪審員を説得するには不十分だ。おまけに被告には弁護人にもいまだ明かさない秘密があった。しかし被告側弁論が始まるや、事態は急転し、事件は驚きの結末を迎える。正調リーガルサスペンスの力作。

著者等紹介

マルティニ,スティーヴ[マルティニ,スティーヴ][Martini,Steve]
1946年カリフォルニア州サンフランシスコ生まれ。カリフォルニア大学卒業。新聞記者として働いた後、パシフィック大学で法律の学位を取得。カリフォルニア州司法省などに勤務した後、92年に“ポール・マドリアニ”シリーズの第一作『情況証拠』を発表。以降、コンスタントに作品を発表している

白石朗[シライシロウ]
1959年生まれ。早稲田大学第一文学部卒。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

RIN

22
上巻で感じた翻訳の違和感も全く気にならないほど、下巻は圧巻の、思いもよらぬ怒涛の展開だった。アメリカの司法制度の功罪や、弁護士や検察が活動できるキャパの大きさも興味深い。主人公のマドリアニ弁護士が地味だが誠実で真摯な性格であるところもよい。事件解決の道筋もさることながら、そこに付帯する周辺事情や脇役たちの人物描写の丹念さも相まって、奥行きの深い物語だった。ココでの登録も少ないが、本作はシリーズ8作目だというのに、訳者も出版社もバラバラ。本作後3作のシリーズ最新刊も読みたいものだ。おススメ!2017/03/20

koo

6
 いざ裁判が始まると検事が優秀でかつ判事が公正で丁々発止なやりとりが見られオーソドックスな展開でした。特にテンプルトン検事のキャラクターが秀逸で敵役として非常に魅力的であり弁護側圧倒的不利な状況からこれからどう反撃するか、事件の真相が明らかになるかを楽しみに読み進めましたが被告側冒頭陳述からの予想外の展開に呆然としました。いかにもアメリカ的、政府絡みとはいえせっかくの敵役も勿体無く感じました。14作まで発表されているシリーズの8作目ですが続編が訳されてないのが残念です。2023/02/26

慧の本箱

5
被告人元陸軍軍曹ルイスと朝鮮戦争で精神を病んだ叔父イーヴォがマドリアニの中でオーバーラップする独白部分は単なるリーガルサスペンスだけじゃない趣を添えてます。そして被害者マデリンの秘書カレン・ローガンが良いのです。勿論結末は、意外な犯人が用意されてて、よ~おおしです。2016/02/01

himehikage

2
初めて読んだシリーズ作品ですが、登場人物のキャラ設定など、手堅い感じです。2013/02/17

ジャッキー

1
死刑判決は確実。逮捕は被告人の銃が決めてになったためだ。無罪に持ち込むのは無理だと思われた。でも法廷の判事の最後の発言で「すべて策謀の法廷」であったことがわかる。なかなかよく出来た小説である。ネット社会の恐ろしさを痛感した。この著者の本を探して読んでみたくなった。2011/12/13

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/2128317
  • ご注意事項

最近チェックした商品