内容説明
19世紀のロンドン。ロズウェル公爵令嬢のペニーは縁談が二度も破談となり、その後老齢の伯爵と婚約させられた。ある晩、彼女は自宅の庭園で酔った許婚に乱暴されかけたところを見知らぬ男性ルーカスに助けられる。米国人のルーカスは亡き妹の遺児の父親であるロズウェル公爵に認知を求めたが拒否され、邸から逃げ出す途中でペニーに出逢ったのだ。二人は会った瞬間から惹かれあうが、ペニーが公爵の娘と知ったルーカスは取引に利用しようと企み、彼女を連れ出して郊外の家で暮らすことに…。
著者等紹介
ホルト,シェリル[ホルト,シェリル][Holt,Cheryl]
サウスダコタ州立大学で音楽、語学、教育学の学位を取得後、ワイオミング大学で法律学の博士号を取得。公立学校教師、コック、バーテンダー、ロビイスト、デンバー市行政法判事など多種多様な職を経験した後、四十歳で小説を書き始める。現在ロサンゼルス在住
藤倉詩音[フジクラシオン]
翻訳家。慶応義塾大学英米文学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ちゃろ
3
⭐⭐⭐ヒロインのペネロペは、前作ヒロインの異母妹で、とっても高慢で嫌な女だった。前作のエピローグにちらっと結婚してアメリカに行ったと書いてあったけど、こんなことだったとは。。婚約破棄を2回も経験して貰い手がないからといって、老人と結婚させるヒロイン父は酷い。前作でもただ嫌な女じゃなく本当に愛する人と愛されることを求めてるペネロペ。フランス人侍女がヒロインのためにヒーローを脅したり、誘惑の技を教えたりして頑張る。2014/10/18
kokorika
2
前作を読んでいないので、ペネロペが一途で、夫や子供を大事にするところに好感が持てた。ルーカスは妹の復讐の為、ペネロペを利用しようとするが、彼女に惹かれいく事か抑えられない。偽りの結婚式を挙げ、その嘘を知ったペネロペの心を酷く傷つける。最後は二人とも幸せになるが、それまでの過程でまた嘘をつかれたペネロペが何だか可哀想になった。彼にはもっと誠心誠意謝って彼女の心を取り戻してほしかった。2021/06/05
MOMO
1
フランス人侍女コレットの入れ知恵とはいえ、バージンのペニーちゃんがあそこまで大胆な誘惑をかけるとは!ビックリだわ!!どこに羞恥心をおいてきたの?っておもうほどでさぁ・・・それでも、前作の彼女と比べると、とてつもなく成長したペネロペちゃんは、恋に落ちた相手に自慢に思ってもらえる女性になろうとほんと一生懸命で、いじらしくってさぁ・・・だから、そんな彼女をだましているルーカス君が自己嫌悪におちいるさまは、ある種の心地よさが・・・2011/04/02
nayui
0
★★★☆☆2011/04/15
zawa
0
前作では高慢でわがままでいやな女だったヒロイン。あの性格がいいほうに転じると、素直でがんばり屋で愛情深いいい奥さんになるんだな~と感慨深かった。今回のヒロインのほうが前回のヒロインより共感できて好きだなあ。前作同様、今回もヒーローが自分で自分の首を絞めて苦しんで行くのが面白かった。2012/07/10