内容説明
人の名前がすぐ出て来ない?なんも心配いりません。「年とっちゃったけど、どうしていいかわからない」あなたへ。新聞・ラジオでおなじみコンドーさんの楽しい“老後力”。名コラムニストがおくる“老人免状”返上の書。
目次
ぼくら次第で何とかなるものは何とかしませんか―「はじめに」に代えて
「老いる」とは希望のマイ・ウェイを「考える」こと
70歳が「若い!」といわれるそのわけは
「一瞬のハッピーがあったら、また走れるよね」
この人にして語り得る言葉
いたずらに大きくするな、がん不安
そう心配しなくてすむ「病名」で「安心」は禁物
トンチンカンも楽しもう
朝の光が照らす“老いの抜け道”
みなさん、怒りは下ろしましょう〔ほか〕
著者等紹介
近藤勝重[コンドウカツシゲ]
コラムニスト。毎日新聞客員編集委員。早稲田大学政治経済学部卒業後の1969年毎日新聞社に入社。論説委員、「サンデー毎日」編集長、専門編集委員などを歴任。毎日新聞(大阪)では大人気企画「近藤流健康川柳」の選者を務めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鉄之助
221
タイトルの「抜け道」とは、気持ちのありようの事で、肉体的若返り・アンチエイジングの本とは違った。「心ひとつ」で暦が決めた年齢・老齢観から抜け出せる、そのヒントが書いてあった。著者は、サンデー毎日の編集長や「健康川柳」の選者を務めているだけに、全編が分かりやすく、ユーモア満載。健康への一番のリスクは「夫」(愛媛大医学部のデータ)や、「同病と聞いて許せる嫌な奴」(健康川柳)など、ちょいちょい、笑わせてくれる。2020/11/03
レモングラス
97
人生を変えるような良い本の要約を紹介、と銘打っての人気ブログ「本のソムリエ一日一冊書評」(9月14日)で紹介されていて再読しました。アランの言葉「きみ自身のことなど考えるな。遠くを見よ」のページを読み返したり、戦わずして勝つ藤沢周平さんの基本姿勢や「この人にして語り得る言葉の数々」に、人生の新たな視点をあらためて提示された心境にもなりました。古代ローマの哲学者であり政治家のキケローが人生と老年を語った『老年について』の、世の中の老いへの見方への反論も印象深く、学びの多い本でした。2021/09/15
レモングラス
73
「最近こうも思うようになりました。今日という日は明日へとつなぐ日でもあると。明日へとつないで初めて今日という日に心を込める意味があるのでは」と書かれています。明日へのつなぎ方をいつもさりげなく教えてくれた近藤勝重さんが亡くなられ、著書を読み返す日々。ラジオで報道番組、流行歌の番組、川柳の番組‥‥長年一緒にパーソナリティをされたアナウンサーの水野晶子さんが「たくさんの本、それぞれ好きですけど、私はもう、とりわけ好きな一冊でございます」と話されていました。私も大好きな一冊です。2024/05/24
油すまし
40
長期入院し退院後元気をなくしていた母が、この本で前向きになり助けられた。「読んでも読んでもまた読みたくなるし、先へ先へと読まされる」と。ドイツのことわざ「にもかかわらず笑う」、「破顔一笑は破がん一笑」。吉行淳之介さんがサインを求められると書いた「気に入らぬ風もあろうに柳かな」、田辺聖子さんの「とりあえずお昼にしよ」と「ボチボチいこか」を組み合わせると、なんとかうまく切り抜けられるは私も実行中!「木強ければ即ち折れる」「分別過ぐれば愚に返る」(必要以上に考えるのはよくない)長生きの秘訣は「気力」「ほどほど」2021/09/08
myon
23
明るく笑顔でおおらかに生きるのが、免疫力アップにつながり精神衛生上健康的に過ごせるんだなと再認識しました。習慣が性格になるということなので、今からでも笑顔を忘れないようにしよう。2021/02/13