内容説明
1888年。伯爵家の娘ルイザは未婚女性の付添役として働く決心をした。年齢は26歳、家は貧しく結婚のあてなど考えられなかった。道楽者の兄は大反対したが彼女が米国人資産家の姉妹の付添役職を得ると態度を一変。ルイザの推しがあれば持参金付きの資産家の娘と結婚できる。同じく彼の悪友のホークハースト公爵も花婿候補に名乗りを挙げた。ルイザの推薦はなかったが、彼らは資産家姉妹に巧みに接近。姉の花婿候補一番手に躍り出たホークハーストは、結婚を一気に決めようと強硬手段に出たが…。
著者等紹介
ヒース,ロレイン[ヒース,ロレイン][Heath,Lorraine]
東イングランドのハートフォードシャー州ワトフォード生まれ、後にアメリカのテキサスに移り住む。テキサス大学で心理学を修得。その後、様々な分野での執筆活動を経てロマンス作家デビュー。これまでRITA賞ほか数多くの賞を受賞。また、レイチェル・ホーソーン名義でヤング・アダルト小説を執筆している
伊勢由比子[イセユイコ]
東京女子大学文理学部卒業。出版社の編集長として数多くの翻訳物に携わる。翻訳講座の講師も務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Miyuki_fsog
18
ヒロイン・ルイザは自分が付添役をしているアメリカ令嬢を 何としてでも妻にしよーと企むヒーロー・ホークをなんとか阻止しよーとするが…その魅力に抗えなかった☝ 二人が結ばれても、結婚しても 何とも切ない気持ちが拭えなかった! それにしても、ヒロイン・兄は妹を裏切ると言う ゲスっぷり(。>д<)2018/09/02
たまきら
5
貧乏な貴族が寄り集まって、だめだめ会議。現実的な妹は仕事をはじめ、兄はそれに猛反対!…う~ん、武士はくわねど高楊枝、ではおまんま食っていけませんからねえ。いつの世も女子は現実的。そして…かっこいい!兄、サイテー。でもリアルで面白かったです。2014/12/15
ぽこ
5
ヒストリカルだけど現実的なお話だった。ヒーローが他の女を嵌めようとした策略にヒロインが引っ掛かってしまうという。のちのちまで後を引きそうな結ばれ方だなぁ。公爵家のお金のことや醜聞が心配だ。2014/12/02
romance_holic
3
シリーズ第1作。ヒースの他の作品に比べると読みやすい感じがしたかな。 勇気あるヒロイン。誇れるのは家柄だけ、結婚の当てもない、ということで、お金の為に英国の貴族との結婚を望む米国大富豪の令嬢のコンパニオンとして働く決意をします。ヒロインの周りにはやはり困窮して多額の援助を必要とする貴族がいて、便宜をはかるよう働きかけてきます。 相手の立場を思いやりつつ、アメリカ人の令嬢の幸せも考えてあげられるやさしさ、愛の為に払おうとする犠牲、ヒロインはこの作品で光っていました。2010/07/05
矢田ふみえ
3
アメリカ女性の付き添い役としていい男性と結婚させるのが仕事だったのに、そのホークに惹かれてしまうところらへんのジレンマは、なんとなくおもしろみが欠けたけど、図書室でことに及んでからは、展開があっておもしろかった。2017/02/11