内容説明
辞せさせたい議員アンケート、市職員全員の給与明細全面公開、二度の不信任決議、反市長派の市職員を懲戒免職etc。ブログを駆使し、過激発言で市政を混乱に陥れた“超改革派市長”の真の狙いとは!?地方分権改革は「職業議員」と「公務員労組」に潰される。
目次
軌跡
1 辞めさせたい議員アンケート
2 市職員の給与明細全面公開
3 二度の市長不信任決議
4 自治労との闘い
5 インターネットと選挙
6 地方分権改革
著者等紹介
竹原信一[タケハラシンイチ]
鹿児島県阿久根市長。1959年、鹿児島県阿久根市生まれ。1977年、防衛大学校入学。1983年、航空自衛隊に入隊。1988年に2等空尉で退官後、帰郷し実父の経営する建設会社に就職。2005年、阿久根市議会議員選挙に初当選。一期目途中の2008年8月、市役所職員の人件費削減を訴え、阿久根市長選挙に出馬し初当選。2009年4月、市議会、市役所と衝突を繰り返した末に二度目の市長不信任案が可決されるも、同年6月、出直し市長選で再選を果たし現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬参仟縁
22
確かに手法は過激(10頁)であるが、 改革の方向性としては間違っていない。 こういう首長には、副市長が制御すれば よいのである。 暴走市長だから、支える必要がある。 2006年データでは、議員歳費が高過ぎるという ことが米英独で50万円ぐらいなのに、 阿久根市は10倍ぐらいはもらっていたようだ(51頁)。 それは高過ぎる。 厚遇といってよいだろう。 自由闊達な議論なのだろうか。 市民の平均年収が200万円(62頁)。 議員は貰いすぎ。 さらには、慰安旅行も。 2014/04/26
プラス3
2
一時は日本一有名な市長になった阿久根市長(当時)の本。地方行政(公務員やら議員やら)のクズっぷりがこれでもか、と書かれています。おそらく他の地域でも似たようなもんだと思います。いまは大阪で公務員と橋下さんがバトってますが、阿久根市のようにならないことを願います。2012/07/06
コウヰチ
1
「ブログ市長」と社会を賑わせた割に、地味な文章だった。議会批判と公務員の人件費批判を繰り返すだけで、中盤からややマンネリぎみ。 議員と公務員をつるし上げることで市民の溜飲を下げることはできても、そこから阿久根市の将来の展望は見えてこないと思った。 --2012.10.15に読みました。2012/10/15
miyaji
1
書いてあることは確かにと思うので、うまくやっていけばいいのにと思う。2011/08/13
ON
1
「国民のすべての努力が無責任な公務員身分によって破壊し尽くされてしまう」「市民の平均年収が200万円強に対し市職員は平均で700万円」「すべての子どもたちによりよい社会を残す」。熱い思いと私心がないことがよく伝わってくる内容。首長と議会との関係について「日本の多くの自治体では表面上は首長と議会との関係は良好に映りますが、裏を返せば議会に波風が立たないことで民意は置き去り」という現状は、実際に存在するのだろう。こうした状況を思い切って変えようとすると独裁者となるしかない諸制度にこそ問題があるかもしれない。2011/06/29