内容説明
ワシントンDCの控訴裁判所判事モーリーンの意識が戻ったとき、彼女は自分が世にも恐ろしい状況に置かれていることを知った。全裸にされ、異臭を放つ死体と向かい合わせの格好で縛りつけられているのだ。死体はかつてモーリーンが有罪判決を下し、連続強姦殺人の犯人として電気椅子で処刑されたジミーという男。その父アイゼアが、息子の望みどおり彼女を拉致し、死体とともに生きながら腐れ死にさせようという魂胆だった。法曹界のトップ失踪にFBIが出動、ジェシカも名指しで駆り出される。
著者等紹介
ウォーカー,ロバート[ウォーカー,ロバート][Walker,Robert W.]
1948年ミシシッピ州生まれ。シカゴで育ち、ノースウエスタン大学を卒業。79年から小説を発表し、著作数は40冊を超える。現在はフロリダ州在住
瓜生知寿子[ウリウチズコ]
英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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對馬 正晃
4
冒頭からとんでもなく悲惨なシーンが描かれますが、それ以降なかなか進まなくてちょっとじりじりしました。後半では他シリーズの登場人物がリンクしてきたりして、遊び心が感じられました。パトリシア・コーンウェルの「検屍官」シリーズと比較されがちですが、ジェシカ・コランは変わらず猟奇事件を扱っているので好感が持てますね(笑)2015/04/21
tai65
3
星4つ2016/01/23
norisue
0
ジェシカ・コランシリーズは1作目からずっと読んでいますが、今回は追想シーンからいきなり現実に戻ったり、と少し読みにくいです。狂気と正気の間を行き来する犯人の心境を表してるのでしょうか? ところで、検死官て現場で指揮をとったりするんですか?FBIだから?それともジェシカってもう検死官じゃなかったっけ? 2012/07/23