内容説明
1750年イングランド北部の小村。ニニアンはマルコム一族の跡継ぎとして高い教育を受け、さらに先祖伝来の超能力を有していた。その力で村人を癒していたが、村人は彼女を魔女として畏敬するあまり遠ざかっていた。生命が蠢動する豊穣祈願祭の夜、踊り戯れる村人たちを彼女は寂しく眺めていた。そこに村の領主アイヴズ伯爵ドロゴが姿を現わした。アイヴズ家は結婚が長続きしない男ばかりの一族で、ドロゴも結婚に夢を抱いてはいなかった。だが、そのドロゴが妖精のようなニニアンを見染めた。
著者等紹介
ライス,パトリシア[ライス,パトリシア][Rice,Patricia]
40数冊のロマンス小説を発表しているベストセラー作家。ロマンティック・タイムズ誌永年功労賞を始め数々の受賞経歴がある。子供は2人。現在ミズーリ州セントルイス在住
越本和花[コシモトワカ]
翻訳家。兵庫県出身。訳書はロマンス小説を中心に多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アカツキ
9
魔法シリーズ1作目。小さな村で魔女として暮らす共感能力のある女系魔女一族のヒロインと、村の領主で男系一族のヒーロー伯爵。H/Hの一族が結婚すると村が壊滅するという言い伝えを無視して、一度の交わりで妊娠して結婚。川に流れる毒が村を侵食していくなかヒロインは村人から責めてられてロンドンに移るが、村の状況は悪くなるばかりで…。H/Hどちらも頑固!ヒーローのメロメロっぷりがツボだから読めたけれど、内容的に600ページ越えは長い。ヒロイン一族は魅力的だけど、ヒーロー一族は甘ったれの困ったちゃんという印象しかない。2020/04/15
黒崎ディートリッヒ
4
17世紀イギリス。魔女ニニアンは治癒師の能力があったが、周囲の人々から迫害を受けていた。豊饒祭りの日、そんな彼女の前に現れたドロゴ伯爵。彼もまたとある呪いをかけられていて?! ヒストリカル系パラノーマル・ロマンス。魔女の女系一家に生まれたヒロインと、結婚が長続きしないという呪いをかけられた、男系貴族一家出身のヒーロー。しかもヒーローの方は魔女など信じない現実的な性格。というキャラ設定を見てみただけでも、何だか絶対に結ばれることがなさそうなふたりのロマンス。 クライマックスが面白い。魔女(♂)ですか。2014/11/14
nayui
0
★☆☆☆☆2010/11/01
紫野
0
頑固なヒーローにいらいらしつつ、それなりに面白かった。弟たちの話など、シリーズ化しているらしいので、機会があったら読んでみたいと思う。2012/09/18
める
0
ヒーローが、わからずやで、もどかしくて、何度も叫びたくなった。ヒロインがそれでも諦めずに頑張るから、我慢して読んでみたけど、三途の川の向こうにおばあちゃんが…みたいな夢うつつ状態で魔女だと納得されても…。しかも最後まで半信半疑だった所にもう萎えた。二巻目も一緒に買ってしまったけど、ダンスタンが兄よりも賢いことを祈るばかりです。2012/03/19