内容説明
教育界の無責任体質に振り回され、子供中心主義で育った児童・生徒にお手上げの学校…教育再生は果たして可能なのか?この一冊で日本の教育がズバリ分かる。
目次
序章 フィクションの世界で育てられた子供たちの悲劇
第1章 子供たちに支配された学校
第2章 教育界、丸投げの連鎖
第3章 道徳を教えない道徳授業
第4章 虚構の戦後民主主義教育
第5章 GHQの描いたシナリオ
第6章 戦後教育3つのステージ
第7章 フィンランドの教育、学力世界一の秘密
第8章 教育基本法改正の意義
第9章 「学校は変わらなくてはいけない」―東京都品川区の教育改革
第10章 「美しい日本語を世田谷の学校から」―東京都世田谷区、教科「日本語」
著者等紹介
石井昌浩[イシイマサヒロ]
昭和15(1940)年、山形県生まれ。早稲田大学法学部卒業。東京都教育庁勤務。都立工業技術教育センター所長、東京都教育庁施設部長、東京都現代美術館副館長、東京文化会館副館長、都立教育研究所次長を歴任。東京都国立市教育長、拓殖大学客員教授を経て東京造形大学講師。日本教育再生機構副理事長。専攻は戦後教育史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Humbaba
6
子どもにも意思があり、尊重すべき個人であることは間違いない。ただし、教師と生徒とは、決して対等の立場ではない。子供の意志を尊重するという部分を推し進める余り、わがままがまかり通るような世界になりつつある。あくまでも異なる立場であり、そして自由な意志も社会的に見て問題とならない範囲でのみ自由なのである。2013/11/11
コギー
1
思うところあって、図書館で借りて読む。2009年刊行。著者の石井は東京都教育庁の元職員で、国立市教育長なども務めた戦後教育史研究者。自らが長年、教育行政の仕事をしてきただけあって、同い年の元(刊行当時は現職)参議院議員の中山恭子やその夫で元文科相の中山成彬のような抽象的な戦後教育批判ではなく、すべて具体論で書かれているので、とてもわかりやすい。もちろん、すべて具体論で書かれているため、内容が先鋭的すぎるところもあるが、教育については、具体論で一貫しなければ、多くの人の心に響かないと思う。2020/08/18
コギー
0
三度目の再読。2020/08/30
コギー
0
再読。2020/08/28