内容説明
ラテンアメリカの反米主義者といえども、アメリカの凋落を単純に喜ぶわけにもいかないのが現状である。アメリカ抜きのラテンアメリカが成り立つかという問題は、アメリカ抜きの日本が成り立つかという問題でもある…交錯する「反米」と「親米」―ラテンアメリカが私たちに示唆するものとは…。
目次
序章 国際金融危機は人災
第1章 新自由主義受容の先駆 チリとメキシコ
第2章 ワシントン・コンセンサスの九〇年代
第3章 二一世紀の揺れ戻しと新冷戦
第4章 米州相互援助条約(リオ条約)と日米安全保障条約
第5章 今後の日本とラテンアメリカのシナリオ―結びに代えて
著者等紹介
石井陽一[イシイヨウイチ]
1930年東京生まれ。神奈川大学名誉教授、NPO法人トランスペアレンシー・ジャパン事務局長。専門はラテンアメリカ地域研究。慶應義塾大学法学部及び経済学部卒業後、海外移住事業団(JICAの前身)に勤務。スペイン留学、サンパウロ、リオデジャネイロ、サンフランシスコ勤務を経て、神奈川大学に転身(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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