内容説明
女優のデアは嘘つきの常習犯だった。嘘をつくのはただ気晴らしのため。でも、夫のペイトンについたひとつの嘘だけは、いつも彼女の心に重くのしかかっていた。それは、実在しない双子の妹についての嘘…。ある秋の日、デアは、女装した男がハイウェイの高架から飛びおりる現場を目撃する。帰宅後、男が何度も共演した親友のクレイグだと知ったデアは、彼を救えなかったことに深い自責の念を抱く。しかし、彼の死の背後には驚くべき秘密が隠されていた!気鋭の女性作家が放つ新感覚ミステリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アカツキ
11
嘘をつく癖がある女優デアはハイウェイで渋滞につかまりながら夫への言い訳を考えていると、見覚えのあるドレスを着た男が助けを求めてくる。デアがとっさにドアロックをかけると、制止の声も聞かずに男は高架から飛び降りて死んでしまう。帰宅後、ニュースでその男が親友クレイグだと知って…。タイトルはデアがレッスンで教えている嘘を当てるゲームの名称。親友の死の真相を解いていくミステリーなのだけど、登場人物それぞれのドラマに気持ちが惹きつけられる。物語の進行は穏やかだけれど、人間関係は緊張感があってハラハラ…。 2020/06/09
すけきよ
0
下巻でまとめて2008/04/02