扶桑社ミステリー
チックタック〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 248p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784594056230
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

トミーは、幼いころに家族に連れられて命がけで故国を脱出、アメリカに亡命を果たして以来、成功をもとめて奮闘してきた。家業を捨てて新聞社に入り、小説も売れた。今日は、そんなトミーの新たな門出の日。記者を辞め、作家専業になるのだ。まずは、コルヴェットを買った。大排気量の新車。これこそ、アメリカン・ドリームの象徴だ…ところが、帰宅したトミーを、信じられない事態が待っていた。自宅の玄関に置かれていた見知らぬ手作りの人形が、突然牙を剥いてトミーに襲いかかってきたのだ。悪魔人形の執拗な襲撃。恐怖の一夜の追跡劇。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

のっち♬

31
「締め切りは夜明けという言葉はもはや画面に表示されていなかった。かわりに、謎めいて恐ろしい簡単な単語が光を発している。チックタック」拾ったぬいぐるみが動き出して主人公に襲いかかるというサイコースリラな作風。幅広い引き出しを持つ著者ならではの手法でホラーとコメディの融合を試みた意欲的な作品だが、著者に何を求めるかで評価は分かれるだろう。「行動する前に必ず慎重に考えなければならない。さもなければ、身の破滅だ。どのみち、破滅への道を歩んでいるのかもしれない」理解不能な宿命に向かって突っ走る逃走劇が開始される。2019/06/04

さといも

9
ずいぶん軽いな。このクーンツ。人形の正体が知りたいので下巻へ。2016/09/25

youyou88

8
感想は下巻で2022/10/05

KAZOO

8
クーンツはキングと同様に愛読作家の一人ですが、若干毛色が違うように感じました。ホラーとコメディの融合ということを試みているということで若干な遠くがいきました。クーンツの本領とは離れている気がしたのです。とりあえず下巻までは読んでみようと思いますが。2014/03/16

Tetchy

6
いきなりクライマックスから始まる。今までのクーンツ作品と違い、今回はなぜトミーの許に呪術を施されたような人形が送りつけられ、彼を襲うのか、その経緯がまったく解らないまま、最終章の前章まで逃亡劇・闘争劇が続く。訳が解らない物ほど怖い物はないということだろうか、今回のテーマは。クーンツはかつて日本人を作品に登場させた事があり、日本人の描写、日本文化に関する叙述の詳細さに驚嘆した覚えがあるが、今回の主人公のヴェトナム人に関しても恐らくその辺の詳細さに関しては同様だろう。2010/03/01

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